2012年12月30日日曜日

H24製図試験(結果)

製図試験の後編は、
仕事が忙しくなったりで書けないでいるうちに
もうの記憶が薄れてしまいました。

で、とりあえず結果はというと
ランクⅢで不合格。

試験終了後に学校に行って復元図書いて
後日もらった評価ではランクⅠ-C
ボーダーラインということだったので
たぶんプラン自体はそこまで悪くはなかったのだと思う。
記述についても大きなマイナスはなさそうだったので
最大の原因は図面の汚さだったのだと思う。

本試験の図面と復元した図面とでは
図面の精度は雲泥の差だったと思う。
特に一番まずかったと思うのは、
用紙の右半分の上下に書いた
梁伏図と断面図の位置が近くってしまい
梁伏図の寸法線が断面図と重なってしまったので
急遽寸法線の一部を上に書いてしまったこと。

時間がなかったのでやむを得なかったとはいえ
成果物として提出するものとしてはありえない図面。
それを見ただけで印象は最悪だったと思う。
条件的に一発NGなところがなかったので
ランクⅣにはならないで済んだという感じなのかなと思う。

自分の中ではプランが最優先と考えていたけれど
やっぱり図面が整っているということは当然ながら大事なのだと思う。

他にもランクⅢの要因はあるとは思うけれど
それを追及したところで答えは出ないので
もう来年に向けて気持ちを切り替えなければいけない。

とりあえず、今できることは図面の精度とスピードを上げること。
そのためにはたくさん図面を描くこと。

というわけで、当面の目標は
1日1時間以上手を動かすこと。
課題が発表されない今の段階で、
プランニングとかやってもそんなに意味ないので
図面のトレースでも、基本的なパーツの練習でもなんでもいいから
とにかく手を動かして図面を描く能力を上げることに集中しようと思う。

図面を綺麗に描く時間が早くなれば
それだけプランニングに割ける時間も増えるし、
印象もよくなるはず。

学科終了後の3か月と同じモチベーションで
今から来年の10月まで続けられれば、
今年の3倍以上取り組めることになる。

来年は絶対的な自信を持って臨めるように、
コツコツ頑張ろうと思う。

2012年10月19日金曜日

H24製図試験(本試験前編)

試験当日、会場は札幌科学技術専門学校。
自転車で行くつもりだったけれど、
午後から雨の予報だったので20分程かけて歩いて行くことにした。
試験が11時からで、少し時間をもて甘し気味だったので
ある意味ちょうど良かったかもしれない。

会場には1時間前に到着。
とりあえず道具をセッティングする。
周りの人達はガムテープで製図盤を机に固定してたけど
そこまでは考えていなかった。
まぁいつもやってないので、周りには流されないように無視した。

カロリーメイトとウィダーインゼリーで腹ごなしして、
いざ試験開始を迎える。


試験開始早々、図面を描く場所がいつもと違うことに気付く。

当然のようにいつも左上が1階平面図で描かされてて
すっかりそのつもりだったので、
ちょっとだけだと学校を恨む。
何しろ自分の製図盤の平行定規は下半分の動きが悪かったので。
まぁでもそこはすぐ頭を切り替える。

課題文を読むと、まず建ぺい率が70%というのが目に止まる。
しかもオープンスペースなどの指定も無い。

次に地下1階指定。ふむふむ。

床面積は1800〜2200。地下1階は除く。
たぶん2100は越えさせるので、屋内消火栓は入れて考える。

続いて要求室。冒頭にエントランス2箇所指定&150以上の吹き抜け指定。
図書館部門はみんな室ではなくスペースやコーナー。
どうとらえて良いものか。

集会部門は、展示ギャラリー以外は面積指定なし。
共用・管理部門もカフェ以外は面積指定なし。
ちなみに階指定も1つも無し。
なんと自由度の高い試験。
かなりセンスが問われる試験で
考えればいくらでもいいプランが出来そうだけど、
そこにはまったら時間がなくなりそう。

その他施設は車イス用駐車場が2台、サービス用が1台、駐輪場は20台。いたって普通。

留意事項は空調が単一ダクト指定くらい。

計画の要点は、吹抜けの空調設備と小ホールのダクトルートが特徴的。
得意の給排水は期待はしてなかったけど、やっぱり無し。


さて、としあえず要求室の面積と階の割り振りを考える。

合計面積は閉架書庫と設備スペースを除くと1,440になった。
1.4倍しても2,016。そんなにきつくはなさそう。
自由過ぎるのでまず集会部門は全部2階で考える。
それだけでは1階がきついので、図書館から分離しても問題無さそうな読書室、AVコーナーを2階に上げる。
それでもきつそうなので、新聞雑誌コーナーも2階に上げることを考えながら、プランニングに入る。


まずオーソドックスにメインエントランスは長辺の動き南側、サブは西側、管理ゾーンを南東で考える。
今思えばこれで走れば良かったかと思うのだけど、
なんとなくサブを北から取りたくなってしまい、
東側にオープンスペースを作ってそこにメインエントランスを配置してみる。
管理は南西、小ホールは2階南側に配置。
面積的に収まりそう。
へり空きは、東側オープンスペースは8m、南側は3m、その他は2mとし、
建築面積は40×30の1200、スパン割は8m×6mで行くことにする。

H24製図試験(準備編)

学科試験終了後から製図試験までを、
簡単に振り返ってみる。

学科の勉強の時に、S学院の独学支援コースを受講していたので、
必然的に製図試験対策はS学院に通うことに。

建築学科じゃなかった自分は、
学生時代にも図面上をてで描いたことなんてなかったので、
さすがに独学じゃ無理だと思ってたので、
費用対効果を考えると、自分の現状にはぴったりのコースだった。

学校では、道具の揃えかたや線の引き方など
本当に基本的なことから教えてくれた。
時間さえあれば自分でも調べられそうな内容も多かったけど、
とにかく学科試験から製図試験までの期間が短いので
調べる手間が省けるという点でも
一から始める人にとっては助かる講習ではあったと思う。

講習では課題が合計11程。
模試は2回。

最初は図面をトレースするだけでも
どういう順番で描けばいいのかもわからないので
1つの図面で6時間くらいはかかっていた。
それから描く手順を覚えたり、
自分で考えたプランを描くようになるにつれて
少しずつ描くスピードは早くなったけれど、
それでも3時間を切ることはできなかった。

ただ、エスキスについてはわりと最初のうちから、
学校の講師にもあまり指摘を受けることはなかったので、
そういう点で製図の勉強はあまり苦にはならなかった。

勉強の流れとしては、
時間としては朝の始業前と夜寝る前
合計1日3時間くらいは確保するようにして
最初の頃は
朝はテキストにて図書館自体についてや設備の勉強、
夜は講習で描き切れなかった図面を描いて、
とにかく作図の練習をした。

最初の模試が終わった頃からは
宿題で課題が丸々出されるようになったので、
朝はエスキスと計画の要点記述、
夜は作図の時間にあてた。
そんな感じで毎日ルーティン的に勉強をこなすようにした。

最後の2週間くらいはスピードも上がってきて、
その内容だけだと週の前半で課題が終わるようになったので、
最初の頃にやった課題の再エスキスでプランニングの練習をするようにした。

試験直前の金曜日は休みをもらって製図を1枚描き、
試験前日は課題で出た計画の要点記述を一通り覚え直して
自分の中では、製図の時間がまだ多少かかる以外は
ある程度準備は整えられた状態で試験を迎えることができたと思う。

2012年8月4日土曜日

学科試験を振り返る

建築士の受験勉強を始めたのは2年前の12月。
建築設備士に合格し、建築の職種への転職が決まってからだった。

それまでは給排水設備の施工業者に勤めていて
大学も建築系の学科では無かったので
建築についての予備知識はほとんど無い状態でのスタートだった。
最初は何から手を付けていいかわからなかったので
とりあえず市販の過去問から始めた。
計画と環境・設備については、
建築設備士とかぶる部分もあったので何とかなりそうな気はしたけれど
結局、法規・構造・施工の知識が全くといっていいほど無かったので
過去問をいくらやっても身につかず、点数もあまり伸びず、
結局去年の学科試験は70点と惨敗だった。

その経験をふまえて、不合格の判定がでた9月頃から
今年の試験対策を始めた。
最初の3ヶ月くらいはとにかく構造をひたすらやった。
計算問題にある程度対応できるよう解きこみ、
構造設計の参考書を読み込んで構造の理解を深めた。

次に法規。
法令集を井上から総合資格のに変えて
付箋の使い方を覚えただけでだいぶスピードアップした。
2ヶ月くらいかけて、過去問を解きながら線引きした。
そして3月頭頃にあった総合資格のオープン模試を受験。
構造と法規の効果が出て90点くらい取れた。
ただ、過去問中心の問題だったため、
ここからさらにレベルアップしなければならず
計画・施工の適当な参考書も見当たらなかった時に
総合資格の独学支援コースを進められた。

学科に合格して製図は総合資格に通うという条件で
実質製図の費用だけで
学校のテキストと問題集、さらに模試と短期講習を受けることができる
という内容だった。
今年なんとしても合格するつもりで
製図は学校に通うつもりだったので
それならばと申し込んだ。

学校の問題集は過去問10年分。
それまでは5年分しかやってなかったので
まずは過去問を一通りやり込んだ。
その状態で模試1、模試2をやってみて
点数は少しずつ伸びて、順調かなと思っていたのだけど
新傾向中心の模試3を受けたところ85点しか取れず
模試4では83点しか取れなかった。

過去問をやり込んだことで
見たことある選択肢はほぼ確実に絞り込めるのだけど
それを捻った選択肢や新傾向の選択肢を絞り切ることができない。
それは1年前の本試験で味わった難しさと全く同じだった。
その事に気づいたのは模試3が終わったとき。
ちょうど過去問が終わったタイミングで、
次からの勉強方法をどうしようかと思っていたときだった。
模試3の回答解説を受けたときに
講師の先生が言っていた言葉がヒントになった。

4択の問題はあくまで実力の確認。
実力を付けるには1問1答とテキスト。

4択の中で答えを探すなら
曖昧な記憶でも答えにたどり着ける。
でも1問1答では、
その選択肢のどこが間違っているから×なんだ
というところまできちんと理解していないと答えられない。
自分にはその力が不足していたのだ。

模試3を終わってからは
一問一答で苦手を探し、
その範囲のテキストをしっかり読み込む
という勉強方法に変えた。
そうすると、きちんと理解していないところが
だんだん明らかになっていった。

全科目を一通り終えたのが模試4の前くらいで
ただ1度やっただけでは身につかなかったせいで
模試4では結果が出なかったのだと思う。

それからの2週間で、一気に苦手なところをつぶしにかかった。
理解していなかったとこはしっかりテキストを読み、
理解してても覚えられていないところは、覚え方を考えて覚え、
そうして本試験を迎え
最終的には103点と、
最後の模試から20点UPを達成することができた。

結果からすると、模試3の前にやってきたことがあったから
最後の追い込みで20点UPできたのだと思うので
模試3前の勉強方法が間違っていたわけでは無かったと思う。
でも、もっと効率のよい勉強はあったとも思う。
たぶん、学校に通えばその辺の効率が全然違ったのだろう。
実際に短期講習とか行った時に感じるものはあった。
そこは独学では一番難しいところだと思う。


ともあれ、なんとか一次を突破できた。
もう二次試験への戦いは始まっている。
設備士の経験があるので、記述はなんとかなると思う。
一番はいかに綺麗に正確に速く図面を書き上げられるか。
手で図面を書いたことのない自分には、
そこが一番の勝負どころだと思う。
他にも色々やらなければならないことはあると思うけれど
一次に比べたら合格率はだいぶ高い。
今度は学校に通うし、条件は同じなので
なんとか一発合格できるよう頑張りたい。

2012年7月25日水曜日

結果報告

遅くなったけど、先日一次試験を受験してきました。

即日採点結果は、

総合資格学院:103点
日建学院  :102点

総合資格学院の予想合格基準点は93点なので
無事、一次試験は突破できたと思う。

個々の点数では

Ⅰ 計画     18/20 +3
Ⅱ 環境・設備 18/20 +6
Ⅲ 法規     21/30 +5
Ⅳ 構造     23/30 +7
Ⅴ 施工     23/30 +12
※構造は日建だと22点
※右の数字は昨年との比較

だった。

4月頃から総合資格学院の独学支援コースを利用したので
ここの更新はほぼ途絶えていたけれど
その間の勉強方法としては
最初は問題集(10年分)を分野毎に解いていき
その都度テキストで内容を確認していくという方法を取った。

5月に総合資格の模試1と模試2を提供してもらい
自宅でやってみたら90点ちょいとまずまずの感触だったのだけど
6月と7月に受けた模試3と模試4では
85点、83点と点数が下がっていき
正直相当焦った。

本当にまずいと思ったので
普段土日は家族サービスであまり勉強できてなかったのだけど
最後の3連休は嫁さんの実家の協力もあって勉強に集中させてもらい
試験前も会社に配慮してもらって3日休みをもらい
何とかここまでたどり着けたという感じだった。

後半に点数が伸び悩んだ原因や
最後どういう風に追い込んで点数が伸びたか
独学と学校に通っている人の差など
試験勉強中に感じたり考えたことは色々あった。

こんな適当なブログではあったのに
定期的に読んでくれている人もいたみたいなので
誰かの参考になればとも思うので
後日また少し、整理して掛ければと思う。

取り急ぎ、結果報告まで。

2012年7月14日土曜日

大仏様(天竺様)
挿肘木、化粧屋根裏
東大寺南大門、浄土寺浄土堂

禅宗様(唐様)
扇垂木、花頭、詰組、鏡天井
円覚寺斜利殿、正副寺地蔵堂

和様
平等院鳳凰堂、浄瑠璃寺本堂

2012年7月12日木曜日

住宅

寝殿造り
貴族、渡殿、釣殿、
東三条殿

書院造り
武士、車寄、塗籠
銀閣、二条城

主殿造り
円城寺光浄院

数奇屋造り
桂離宮、西本願寺

2012年7月11日水曜日

神社

神明造り
平入、伊勢神宮

大社造り
妻入、出雲大社

住吉造り
内陣・外陣、回り縁なし、住吉大社

春日造り
妻側ひさし

流造り
平側ひさし、加茂別雷神社

権現造り
本殿、拝殿、日光東照宮

比翼入母屋造り
吉備津神社

2012年5月6日日曜日

講習

Gw中に資格学院の講習に行ってきた。 講習自体も確かに内容のあるものだったけれど、 受講生のレベルが何となく分かったのも収獲かな。 受講生の得意なとこ、苦手なとこや、 自分がどれくらいの位置にいるのかもわかったし、 どれくらい頑張らなきゃってのも何となくわかった。 やるべき事もだいぶ明確にできたので、 とりあえず次ぎの⒍月の模試までに 言い訳なしで闘える状態にしなければ。 具体的には、法規のスピードupと、 各科目の基本的な数値関係の暗記。 最後におぼえればと思ってた最後が この5月だと思って取り組まないと、 時間は刻々と迫っている。 暗記は苦手というか嫌いだけど、 覚える方法は知ってるつもり。 今までの勉強のノウハウを活かして 頑張るしかないな。。 ちなみに最近またここをノート代わりに使いはじめた。 やっぱりアウトプットは大事だし、 書くことで頭が整理できる。 そして携帯からupすれば携帯に送信履歴が残るから、 そこでフォルダ分けすれば意外といいノートになることもわかった。 無いても笑ってももう80日弱。 頑張れ自分!!

2012年5月5日土曜日

監理技術者他

施工体制台帳
施工体系図
監理技術者
4500万(建築工事一式)
3000万(その他)

主任技術者
全て

専任の主任技術者
5000万(建築工事一式)
2500万(その他)

作業主任者

地山の掘削作業主任者
2m以上

足場の組立て作業主任者
5m以上

鉄骨の組立て作業主任者
5m以上

コンクリート造の工作物の解体等作業主任者
5m以上

石綿作業主任者
0.1%

マネジメント

フィージビリティスタディ
事業企画の実行可能性調査

ピュアCM
工事履行のリスク負わない方式

CMアトリックス
GCMをCM契約に入れる方式

コンペティション方式
設計案を審査

プロポーザル方式
設計者を選定、負担少

FM
施設と環境を企画・管理・活用

POE
環境性能と快適性を入居後に評価・診断

BIM
建物情報モデル、3次元形状・材料・コスト

ベンチマーキング
外部組織事例分析、目標数値化

BEE
品質・性能/負荷

CASBEE
エネルギー消費、資源循環、地域環境、室内環境、(コストは対象外)

ビルダリティ
施工性に対する設計の寄与

コンストラクタビリティ
企画から施工まで、知識・経験を最大限利用

デザインレビュー
設計内容の審査・改善

アカウンタブリティ
説明責任

ブリーフィング
発注者の要求・目的・制約条件を分析するプロセス

WBS
目標達成のための各作業の組織化

CALS
公共事業支援統合情報システム

PFI
公共施設建設・維持管理への民間資金・技術の活用

デューデリジェンス
不動産の多角的調査

CRE戦略
企業不動産の戦略的運用

BCM
災害・事故に対する事業継続マネジメント

BCP
BCMの事前検討・計画における成果物

プロパティマネジメント
不動産収益の最大化

アセットマネジメント
投資利回りの極大化

2012年5月4日金曜日

外壁カーテンウォール

<取付け方式>

スパンドレル方式
腰壁と下がり壁を一体化した部材を、梁又はスラブに固定。
横連窓(サッシ)で層間変位を吸収。

マリオン方式
方立方式
細長い方立を上下階ね梁又はスラブ間に渡す方式。
方立間に無目(横架材)を渡し、ガラスや金属板をはめ込む。


パネル方式
構造躯体に金属パネルやPCを取り付ける方式。


<層間変位追従方式>

面内変形追従方式
パネルの変形により追従
方立方式のメタルカーテンウォール

スライド方式
ズレによる追従

ロッキング方式
回転による追従


<接合方式>

オープンジョイント方式
外気と室内の圧力差によるり雨水の浸入を防止
等圧空間、雨仕切、気密層

ダブルシーリング方式
一次シール、二次シール

高齢者施設

特別養護老人ホーム
介護老人福祉施設
65歳以上の要常時介護者
自宅介護困難
4人室→個室ユニット

養護老人ホーム
65歳以上
常時介護は不要、自宅介護は困難

軽費老人ホーム
ケアハウス
60歳以上
日常生活に不安
自宅生活が困難
食事、入浴準備サービス

老人福祉センター
高齢者の相談、レクリエーション

介護老人保健施設
要介護高齢者の復帰訓練 ショートステイ
デイ・ケア

ハウス

モビリティーハウス
玄関アクセス、廊下幅、段差

アジャスタブルハウス
可変間仕切り、可動設備

ハーフウェイハウス
復帰訓練

テラスハウス
専用庭

タウンハウス
コモンスペース

コーポラティブハウス
協同組合運営方式集合住宅

コレクティブハウス
居住者相互扶助、共用施設

シェアードハウス
キッチントイレ共用

都市計画法における誘導制度

特別用途地区
用途地域内
土地利用増進、環境保護
用途指定

特定用途制限地域
用途地域外
合理的土地利用
用途制限

特例容積率適用地区
地域地区の一つ
未利用容積率活用
容積率の敷地間移転

高層住居誘導地区
地域地区の一つ
高層住宅建設誘導
容積率・建ぺい率最高限度、敷地面積最低限度

高度利用地区
地域地区の一つ
合理的土地利用、都市機能更新
容積率最高・最低限度、建ぺい率最高限度、建築面積最低限度、壁面位置制限

特定街区
地域地区の一つ
市街地整備改善
容積率・高さ最高限度、壁面位置制限緩和

総合設計制度
公開空地を持つ建築物
市街地環境改善
容積率・高さ制限緩和

連担建築物設計制度
既存建築物前提
合理的設計
隣接敷地一体、容積率移転、日影規制緩和

2012年4月22日日曜日

申し込み

インターネットで受験申込完了!
職務経験の入力が面倒だったけど
手書きよりはだいぶ楽かな。
来年はもっと楽になるはずだけど、
そうならないよう頑張るのみ!

2012年3月29日木曜日

武器

しばらく更新が滞っていたけれど
今後もここの更新はあまりしなくなると思う。
ノートとして使ってきたけれど
その必要があまりなくなったから。

というのは、色々検討した結果、
S学院の独学支援コースを利用することにしたから。

1級建築士を取得するためには
学科に合格して、さらに製図試験にも合格しなければならず
製図試験まで独学で合格するのはたぶん不可能に近いと思われ
学校に通うのであれば、色んな人の話を聞いても
やはりS学院が一番充実してそう。

そして独学支援コースというのは
学科に受かったら製図の講習を受講するという条件で
学科対策の独学支援を格安(?)で受けれるというもの。

具体的には
・学科の講習で使うテキスト、問題集
・GWの短期講習
・模試2回
・6月頃の直前講習
などがついてくる。

学科に合格しなければ来年の学科講習を受けるという条件も付いているのだけど
今年は学科に合格しないわけにはいかないので、
その条件はあってないようなもの。(としなければならない)

そして、実際に学校のテキストを手にしてみると
これがまあよくできたもので、
わざわざ色んなところから寄せ集めたものを
ここにノートとしてまとめ直さなくても
最初から必要なところが過不足なくまとまっている。

もともとノートにまとめるのは不得意で
むしろ教科書と問題集で勉強するタイプの自分には
学校のテキストと問題集は、試験対策としてはたぶん最強の武器になる。

というわけで、そっちメインの勉強に切り替えたので
ノートとく使い方はしなくなると思う。

2012年3月20日火曜日

構造文章 補強コンクリートブロック構造 建築基準法

適用範囲   1 補強コンクリートブロック造 又は 併用建築物の補強コンクリートブロック造の
(令62条の2)   部分
         2 高さ4m以下 かつ 20m2以内の建築物 ・・・62条の6、62条の7のみ適用

耐力壁    1 補強コンクリートブロック造の耐力壁の中心線により囲まれた部分
(令62条の4)    ・・・60m2以下
         2 各階の張り間方向およびけた行方向に配置する耐力壁の長さの合計
            ・・・15cm/m2
         3 耐力壁の厚さ
            ・・・15cm以上 かつ 水平力に対する支点間の距離の1/50以上
         4 耐力壁の端部及び隅角部
            ・・・径12mm以上の縦筋           その他の部分
            ・・・径9mm以上の縦横筋を80cm間隔で配置
        5 縦筋          末端をかぎ状に折り曲げて、その縦筋の径の40倍以上基礎
           又は基礎ばり及び臥梁又は屋根版に定着しなければならない。
        6 横筋
          一 末端はかぎ状に折り曲げる。(耐力壁の端部以外の鉄筋はこの限りでない。)
          二 継手の長さ ・・・径の25倍以上溶接する場合を除く
          三 耐力壁の端部が他の耐力壁又は柱に接着する場合、横筋の末端をこれらに
             定着する。
              定着長さ ・・・径の25倍以上(溶接する場合を除く)

臥梁     1 耐力壁の壁頂に、鉄筋コンクリート造の臥梁を設けなければならない。
(令62条の5)   (階数が1で、その壁頂に鉄筋コンクリート造の屋根版が接着する場合は
            この限りでない。)
        2 臥梁の有効幅
            ・・・20cm以上 かつ 耐力壁の支点間距離の1/20以上

目地及び   1 コンクリートブロックは、その目地塗面の全部にモルタルが行きわたるように
空洞部      組積し、鉄筋を入れた空洞部及び縦目地に接する空洞部は、モルタル又は
(令62条の6)   コンクリートで埋めなければならない。
         2 強コンクリートブロック造の耐力壁、門又はへいの縦筋は、コンクリート
           ブロックの空洞部内で繋いではならない。
           (溶接接合等による場合はこの限りでない。)

帳壁     1 帳壁は、鉄筋で、木造及び組積造以外の構造耐力上主要な部分に緊結
(令62条の7)  しなければならない。

塀      1 
(令62条の8)   一 高さ ・・・2.2m以下
           二 厚さ ・・・15cm以上高さ2m以下の塀 ・・・10cm以上
           三 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、径9mm以上
             鉄筋を配置
           四 壁内の配筋 ・・・径9mm以上の鉄筋を80cm以下の間隔で縦横に配置
           五 長さ3.4m以下ごとに、径9mm以上鉄筋を配置した控壁を設置
             (基礎の部分において壁面から高さの1/5以上突出したもの
           六 鉄筋の末端はかぎ状に折り曲げて、定着すること。
             (縦筋を、その径の40倍以上基礎に定着させる場合はこの限りでない
           七 基礎の丈 ・・・35cm以上             根入れの深さ ・・・30cm以上

2012年3月18日日曜日

構造文章 組積構造 建築基準法

適用範囲   1 れんが造、石造、コンクリートブロック造等
(令51条)     (高さ13m以下 かつ 軒の高さ9m以下で、鉄筋等で補強されたものは除く
         2 高さ4m以下 かつ 延べ面積20m2以内 ・・55条2項、56条は適用しない
         3 高さ2m以下の間仕切り壁 ・・・52条55条5項のみ適用
         4 高さ13m 又は 軒の高さ9mを超えるもの ・・59条の2のみ適用

組積造の   1 組積造に使用するれんが、石、コンクリートブロック等は、組積する前に水洗い
施工      2 組積材は、目地塗面の全部にモルタルが行き渡るように組積
(令52条)     3 モルタルはセメント:砂1:3 又は セメント:石灰:砂1:2:5
         4 組積材は、芋目地(縦横ともに一直線に通った目地)ができないように組積

壁の長さ   1 組積造の壁の長さ ・・・10m以下
(令54条)   2 壁の長さは、対隣壁がその壁に接着する部分間の中心距離

壁の厚さ   1 組積造の壁の厚さ ・・・その建築物の階数及びその壁の長さに応じた値以上。
(令55条)     1階建    壁長5m以下 20cm
                   壁長>5m   30cm
           2階建以上 壁長5m以下 30cm
                   壁長>5m   40cm

        2 組積造の各階の壁の厚さ ・・・その階の壁の高さの1/15以上
        3 組積造の間仕切り壁の厚さ ・・・(「その階の壁の高さの1/15以上」-「10cm」)以上
         (20cm以下としてはならない)
        4 組積造の壁を二重壁とする場合は、いずれか一方のみ適用
        5 組積造の各階の壁の厚さは、その上にある壁の厚さより薄くしてはならない
        6 S造、RC造、SRC造における組積造の帳壁は、間仕切り壁とみなす。

臥梁等    1 組積造の壁には、各階の壁頂にS造又はRC造の臥梁を設けなければならない。
(令56条)     ただし、壁頂にRC造の屋根版、床版等が接着する場合
               1階建で壁の厚さが壁の高さの1/10以上の場合
               壁の長さが5m以下の場合
         は、この限りでない

開口部    1 組積造の壁の窓、出入口等の開口部は、次の各号に定めるところに
(令57条)      よらなければならない。
          一 各階の対隣壁によって区画されたおのの壁における開口部の幅の総和
              その壁の長さの1/2以下
          二 各階における開口部の幅の総和
              その階の壁の長さの総和の1/3以下
          三 開口部とその直上にある開口部との垂直距離
              60cm以上
        2 組積造の壁の各階における開口部相互間 又は
          開口部と対隣壁の中心との水平距離
           その壁の厚さの2倍以上(鉄骨または鉄筋コンクリートで補強した場合を除く)
        3 幅が1mをこえる開口部の上部には、鉄筋コンクリート造のまぐさを設けなければ
          ならない。
        4 組積造のはね出し窓又ははね出し縁は、鉄骨又は鉄筋コンクリートで補強しな
          ければならない。
        5 壁付暖炉の組積造の炉胸は、暖炉及び煙突を十分に支持するに足りる基礎の
          上に造り、かつ、上部を積出しとしな構造とし、木造に設ける場合においては、
          更に鋼材で補強しなければならない。
 
壁のみぞ   1 組積造の壁に、その階の壁の高さの高さの3/4以上連続した縦溝を設ける場合、
(令58条)     その深さは壁の厚さの1/3以下とし、横壁みぞを設ける場合においては、その
         深さは壁の厚さの1/3以下で、かつ長さを3m以下としなければならない。

鉄骨組積造  1 鉄骨組積造である壁の組積造の部分は、鉄骨の軸組にボルト、かすがい等で
(令59条)      緊結しなければならない。

補強を要する 1 高さ13m又は高さが9mを超える建築物は、鉄筋、鉄骨又は鉄筋コンクリート
組積造       により補強しなければならない。
(令59条の2)

手すり又は  1 手すりまたは手すり壁は、組積造としてはならない。
手すり壁     ただし、その頂部に鉄筋コンクリート造の臥梁を設けた場合を除く。
(令60条)

組積造のへい 1 組積造のへいは、次の各号に定めるところによらなければならない。
(令61条)     一 高さ ・・・1.2m以下
           二 壁の厚さ ・・・その部分から壁頂までの垂直距離の1/10以上
           三 長さ4m以下毎に、壁の厚さの1.5倍以上突出した控壁を設けること。
              (壁の厚さが「壁頂までの垂直距離の1/10」の1.5倍以上ある場合を除く)
           四 基礎の根入れの深さは ・・・20cm以上 

構造耐力上  1 組積造である構造耐力上主要な壁又は、高さ20mをこえる壁は、
主要な部分等   木造の構造部分でささえてはならない。
のささえ
(令62条)

構造文章 鉄筋コンクリート構造 建築基準法

適用範囲   1 RC造又はRC造とS造等を併用する建築物のRC造の部分
(令71条)    2 高さ4m以下かつ延べ面積30m2以内の建築物
            高さ3m以下のへい              →72条、75条、79条のみ適用

材料     1 RC造に使用するコンクリートの材料は次の各号によらなければならない。
(令64条)    一 骨材、水、混和材料は、鉄筋をさびさせ、コンクリートの凝結及び硬化
          を妨げるような酸、塩、有機物又は泥土を含まないこと
        二 骨材は、鉄筋相互間及び鉄筋とせき板との間を容易に通る大きさである
          こと。
        三 骨材は、適切な粒度及び粒径のもので、かつ、当該コンクリートに必要な
          強度、耐久性及び耐火性が得られるものであること。 

鉄筋の継手  1 鉄筋の末端は、次の場合は必ずかぎ状に折り曲げて定着しなければならない。
及び定着     一 及び基礎ばりを除く)の出隅部分
(令73条)      二 煙突
         2 主筋又は耐力壁の鉄筋の継手の重ね長さ
            ・・・主筋等の径の25倍以上
              (径の異なる主筋をつなぐ場合・・・細い主筋等の径)
           継手を引張り力の最も小さい部分以外の部分に設ける場合
            ・・・主筋の径の40倍以
         3 柱に取り付けるはりの引張り鉄筋定着長さ
            ・・・その径の40倍以上
         4 軽量骨材を使用するRC造
              25倍 → 30倍
              40倍 → 50倍


コンクリート 1 RC造に使用するコンクリートの強度は次に定めるものとする。
の強度     一 四週圧縮強度は1mm2につき12N軽量骨材を使用する場合9N)以上
(令74条)    二 略
        2,3 略

コンクリート 1 打ち込み後5日間は、2℃以上の養生    2 略
(令75条)

型わく及び  1 構造耐力上主要な部分に係る型わく及び支柱は、所定の強度になるまでは、
支柱の除去    取り外してはならない。
(令76条)   2 略

柱の構造   1 構造耐力上主要な柱は、次に定める構造としなければならない。
(令77条)    一 主筋の数 ・・・4本以上
           二 主筋は帯筋と緊結すること。
           三 帯筋の径 ・・・6mm以上
             帯筋間隔 ・・・15cm以下 かつ 最も細い主筋の径の15倍以下
            (柱に接着する壁、はり等から上又は下に柱の小径の2倍以内の部分
               ・・・10cm以下
         四 帯筋比  ・・・0.2%以上
         五 柱の小径 ・・・支点間距離の1/15以
         六 主筋の断面積の和 ・・・コンクリートの断面積の0.8%以上

床版の構造  1 構造耐力上主要な床版は、次に定める構造としなければならない。
(令77条の2)    一 厚さ ・・・8cm以上 かつ 短辺方向の有効張り間長さの1/40以上
            二 最大曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋の間
              短辺方向 ・・・20cm以下
              長辺方向 ・・・30cm以下
              かつ    床版厚さの3倍以下
         2 プレキャスト鉄筋コンクリートで造られた床版は、さらに次に定める構造
           としなけらばならない。
          一 周囲のはり等との接合部は、その部分の存在応力を伝えられるものとする
              こと。
          二 2以上の部材を組み合わせるものにあっては、これらの部材相互を緊結する
                                   こと。

はりの構造  1 構造耐力上主要なはりは、複筋ばりとし、これにあばら筋はりの丈の3/4以下
(令78条)     (臥梁は30cm)の間隔で配置しなければならない。

耐力壁    1 耐力壁は、次に定める構造としなければならない。
(令78条の2)   一 厚さ  ・・・12cm以上
           二 補強筋 ・・・径12mm以上(開口部周囲)
           三 配筋  ・・・径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm間隔
            (複配筋の場合は45cm間隔
         ※平屋建ての場合は35cm間隔
            (複配筋50cm間隔
           四 略
       2 壁式構造の耐力壁は、さらに次の構造としなければならない。
          一 長さ  ・・・45cm以上
          二 隅角部 ・・・径12mm以上の縦筋
          三 各階の耐力壁は、その頂部及び脚部を当該耐力壁の厚さ以上の幅の
            壁ばりに緊結し、耐力壁の存在応力を相互日伝えることができるように
                                 すること。

鉄筋のかぶり 1 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ
厚さ           耐力壁以外の壁又は床 ・・・2cm以上
(令79条)       耐力壁、柱又ははり    ・・・3cm以上
             直接土に接する壁、柱、床又は布基礎の立上がり部  ・・・4cm以上
             基礎布基礎の立上がり部を除く)              ・・・6cm以上捨てコン除く
            ※鉄骨(令79条の3)                        ・・・5cm以上  
       2 略

2012年3月11日日曜日

模試結果

S学院の模試を受けてきた。
結果はざっと

計画      12/20
環境・設備  11/20
法規      24/30
構造      26/30
施工      14/25
合計      87/125

って感じ。

本試験の合格基準点は90点なので
今回の試験は本試験より易しめなことと
まだ勉強は途中なのを差し引きしても
気分的には90点は取っておきたかったところだけど
課題だった法規と構造である程度結果が出たので
まずまずかなと。

ただ、法規はやっぱりまだ途中で詰まる問題があり時間不足に。
苦手なところはわかってきたので、練習を積めばもう数点は伸ばせそう。

構造はまだ詰めてないところと
一度覚えたはずなのに忘れてしまったところが少々。
絞りきれないまま答えて合ってたとこも結構あるので、
まだまだ安心はできないけれど、この点数は少し自信になる。

計画と施工はまだ問題には手付かずなのでこんなもんだと思うけれど
環境・設備までこのありさまとは、建築設備士としてはちょっと屈辱的な点数。
まぁ設備屋でなくなり実務からはなれてしまってるし、
もっとも実務でやってのは衛生設備だけだから、抜けてくのは当然かな。
昔の記憶頼りにしないで、ここもしっかり勉強し直さなければ。


ともあれ、去年の5月に受けた模試は70点に届くか届かないかだったから
その時から比べれば手ごたえは全然違う。
独学でも勉強したところでちゃんと結果が出たのはなにより。

今後は法規と構造をあまり落とさないようにしながら、
施工でも20点以上を目指して取り組んでいくかな。

2012年3月10日土曜日

明日は

S学院の無料模試を受けてくる。
2012試験に向けた最初の力試し。

この1か月は法規と構造文章題を中心にやってきて
法規は問題集と線引きの同時進行を無事終了。
この1週間で容積率・建ぺい率・高さの計算問題も確認したので
少なくとも法規はある程度結果が出てほしいところ。
ただスピードアップの練習はしてないので
時間配分がどうかといいう感じかな。

構造は、計算問題は一回ほぼできるようになったけれど
文章題やっている間に感覚鈍ってしまった感あり。
文章題も過去問の周辺知識を拾い集めているうちに
覚えた知識が抜けていっている感あり。

でも今はまだ理解度を増やすほうが重要と思ってるので
それはある程度仕方なし。
そんな状態でどこまでできるかな。

2012年3月4日日曜日

構造文章 鉄骨構造 建築基準法

木質構造に引き続き、鉄骨構造についても
建築基準法の内容をまとめてみた。
ただ、こちらはさすがに建築基準法の内容だけでは
ベースの知識としては足りなすぎるとので
他の参考書や過去問を使って周辺知識を足していかなければならないと思う。


鉄骨構造 ~建築基準法施行令 第3章第5節(令63条~70条)~

適用範囲   1 S造又はS造とRC造等を併用する建築物のS造の部分
(令63条)

材料      1 S造の構造耐力上主要な部分は、炭素鋼、ステンレス鋼、鋳鉄としなければ
(令64条)      ならない。
         2 鋳鉄は、圧縮応力、接触応力以外の応力が存在する部分に使用してはならない。

圧縮材の   1     ・・・200以下有効細長比    柱以外 ・・250以下(令65条)

柱の脚部   1 柱の脚部はアンカーボルト等により基礎に緊結しなければならない。
(令66条)     (滑接構造である場合を除く)

接合      1 炭素鋼     ・・・ 高力ボルト接合、溶接接合、リベット接合
(令66条)      ステンレス鋼 ・・・ 高力ボルト接合、溶接接合
           3,000m2以下で、軒の高さ9m以下、張り間が13m以下 ・・・ ボルト接合可

高力ボルト  1 高力ボルト、ボルト、リベットの相互間の中心距離は、その径の2.5倍以上
ボルト     2 高力ボルト孔の径  
リベット       ボルト径27mm未満 ・・・ 2mm以下
(令67条)      ボルト径27mm以上 ・・・ 3mm以下
         3 略  
         4 ボルト孔の径
            ボルト径20mm未満 ・・・ 1.0mm以下
            ボルト径20mm以上 ・・・ 1.5mm以下
         5 リベットはリベット孔に充分埋まるように打たなければならない。

斜材、壁    1 軸組、床組、小屋ばり組には、全ての方向の水平力に対して安全であるように
(令68条)      形鋼・棒鋼・構造用ケーブルの斜め材、RC壁、屋根版、床版を釣合いよく配置
            しなければならない。

柱の防火被覆 1 階数が3以上の建築物は、通常の火災による火熱が加えられた場合に、
(令69条)      加熱後30分間変形、溶融、破壊、その他の損傷を生じないものでなければ
           ならない、

2012年2月29日水曜日

構造文章 木質構造 建築基準法

構造文章題の何が難しいのか考えてみると
問題集の解説を見るとわかるけれど
その解答の参照元が多岐にわたっているため
これを読めば全部載ってるというものがないことだと思う。

もっとも、参照元を全部読んでたら時間がいくらあっても足りないし、
そもそもそれを全部覚えることは不可能だから、
結局は過去問に出てきたところを中心に覚えることになると思うけれど
それにしてもベースとなる知識は体系的に覚えていた方が
全部単発で覚えるよりはずっと楽だと思う。

そのベースとなる知識の元として
法規の勉強の助けにもなるので
建築基準法を選んでみた。
基準法の構造の部分を改めて読んでみると
意外とシンプルに、最低限の項目がまとまっていたので
これなら覚えられそうな気がした。
ただ、やはり言葉使いがわかりずらいので
じぶんなりにまとめ直してみた。


木造 ~建築基準法施行令 第3章 第3節(令40条~49条)~

適用範囲 1 茶室、あずま等、10m2以内の物置、納屋等以外の建築物
(令40条)

木材    1 構造耐力上主要な部分に使用する木材の品質は、節、腐れ、繊維の傾斜、丸身等
(令41条)    による耐力上の欠点がないものでなければならない。

土台    1 下記の場合を除き、構造耐力上主要な部分である最下階の柱の下部には
(令42条)    土台を設けなければならない。
         ・柱を基礎に緊結した場合
         ・地盤が軟弱な区域内における平屋建ての建築物で足固めを使用した場合
       2 土台は基礎に緊結しなければならない。
         (地盤が軟弱な区域外における平屋建ての建築物で50m2以内のものを除く)

柱の小径  1 構造耐力上主要な部分である柱の小径は、横架材の相互間の垂直距離に対して、
(令43条)       柱の位置及び屋根及び壁の重量に応じた割合以上でなければならない。
         2 上記に係わらず、柱の小径は13.5cm以上でなければならない。
       3 柱の所要断面積の1/3以上を欠き取る場合には、その部分を補強しなけらば
         ならない。
       4 2階建て以上の建築物におけるすみ柱は、通し柱としなければならない。
       5 柱の有効細長比は、150以下としなければならない。
       (※有効細長比・・・座屈長さ/断面の最小二次率半径)

梁等    1 はり、けたその他の横架材には、その中央部付近の下側に欠込みをしてはなら
         ない。
(令44条) 

筋かい    引張り力を負担する筋かい・・・1.5cm×9cm以上の木材 or 9mm以上の鉄筋(令45条)  
        2 圧縮力を負担する筋かい ・・・3.0cm×9cm以上の木材
        3 筋かいは柱と梁等との仕口に接近して、ボルト、かすがい、釘等の金物で緊結
         しなければならない。
       4 筋かいには、たすき掛けにするためにやむを得ない場合を除き、欠込みを
         してはならない。

軸組等   1 構造耐力上主要な壁、柱及び横架材を木造とした建築物は、全ての方向の水平力
(令46条)    に対して安全であるように壁または筋かいを入れた軸組を釣り合いよく配置しな
          ければならい。
        2 省略
        3 床組及び小屋ばり組の隅角には火打材を使用し、小屋組には振れ止めを設け
          なければならない。
        4 階数が2以上又は延べ面積が50m2を超える木造建築物は、1に規定する軸組を、
          それぞれの方向に付き、軸組の種類に応じた倍率を乗じて得た長さの合計が、
          その階の床面積に所定の数値を乗じて得た数値以上となるように設置しなければ
          ならない。(その階より上の階がある場合は所定の数値を減じた数値)

継手仕口  1 構造耐力上主要な継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓等により、
(令47条)     その部材の存在応力を伝えるように緊結しなければならない。
  
学校校舎   略 
(令48条)

防腐措置  1 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗等の下地には、防水紙等を使用しなければ
(令49条)     ならない。
        2 柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には有効な防腐措置を講ず
          るとともに、必要に応じてしろあり等の害を防ぐ措置を講じなければならない。

2012年2月24日金曜日

構造文章 木質構造 壁率比

構造の文章題をわからないなりに一巡した中で
少し覚えればすぐ解けるようになりそうと思ったのが
この壁率比の問題。

文章題といいながら計算問題に近い。
自分にとっては計算が絡む問題の方が覚えやすい。

まずは壁率比絡みの語句の確認


壁率比  (壁量充足率の小さい方)/(壁量充足率の大きい方)

壁量充足率  (存在壁量)/(必要壁量)

側端部分  建築物の両端(最外端)より1/4の部分

存在壁量  (建築基準法施行令第46条第4項表1の数値) × (側端部分の軸組みの長さ)の和

必要壁量  (建築基準法施行令第46条第4項表2の数値) × (側端部分の床面積)


文字で書いてもよくわからないけれど、これは問題をやってみればわかる。
ただ、令46条第4項表1、2の数値は覚えてられないけれど、
結局、壁率比の計算のときに分母分子で消えてしまうので特に気にしなくていい。

そして、木造軸組工法では

①張り間方向およびけた行方向の偏心律が0.3以下

②各側端部分の壁量充足率が1を超えている

③張り間方向およびけた行方向の壁率比がそれぞれ0.5以上

のいずれかを満たす必要がある。

ここで

偏心率  (偏心距離)/(弾性半径)

偏心距離  重心と剛心の距離を、検討方向に直交する軸に投影した長さ

弾性半径  √(ねじり剛性/水平剛性)

この3つはここではそんなに問われることは無いと思うのでとりあえず置いておく。


木質構造の問題では、
純粋に壁率比を求める問題や、
与えられた壁率比が正しいかどうかを問われる問題などがあるので
壁率比の求め方と、必要な数値を覚えていれば対応できると思う。

構造文章題対策の検討

構造文章題、わからないまま問題に取り組んで
覚えながら進もうと思っても時間がかかりすぎて効率が悪いので、
ここは割り切って、わからないとこを明確にすることに目的を変えて
とりあえず一気に問題集は終わらせた。
そして構造文章題を少し俯瞰して見てみることにした。

まず構造文章題がどういう区分けになっているか再確認。
合格物語のWEB講義を参考にすると、

1.木材・木質材料
2.コンクリート
3.鋼材・金属
4.建築材料
5.荷重・外力
6.構造計画
7.品確法
8.S造
9.RC造
10.SRC造
11.壁式構造
12.木質構造
13.地盤・土質
14.基礎構造
15.その他の構造

という風に分類されている。
参考書によって分類は多少違うけれど、
大体こんな感じだと思う。

こうしてみるとやっぱり範囲が広い。
これを問題で出てきた順に覚えようとしても無謀な話で
ここはやはり各分野ごとに地道につぶしていくしかないと思う。
幸いまだ試験まで時間はある。
もう一つの苦手科目である施工にも手を付けたいところだけれど
そっちは法規が一巡してから朝・昼の勉強に回すとして
構造はしばらくこのまま夜の勉強を継続して行くことにする。

つぶし方は、とりあえず理解しやすそうなところからやってくのがいいかな。
あとはやりながら考えることにする。

2012年2月22日水曜日

モチベーション

ここ最近の勉強は、
朝と昼休みに、法規の問題を解きながら法令集の線引き、
夜は寝る前に構造の文章題。

どちらも今月中くらいを目標にやっているのだけど
手ごたえは明暗を分けていて、
法規はたぶん去年よりははるかに理解が深まっている(と思われる)一方、
構造の文章題は、鉄骨造、RC造、SRC造、木造と進んできたけれど
やっぱりどれも去年は単純に問題を覚えてただけで
ほとんど理解はしていなかったのが
今年もう一度やればやるだけわかってきて、
こっから先どう勉強を進めていくべきか
ちょっと考えなければと思っているところ。

まずはここは絶対に覚えなきゃならないところを抽出して
確実に覚えることかな。
そこから枝葉をうまく広げていければいいのだけど
学校に行けばきっとそういうポイントを教えてくれるのだろうな。


それにしても、法規や構造の計算問題をやっていたときは
確実に理解が深まっていく勉強だったので
結構快調に勉強できていたけれど
構造の文章題のように、(いまだに)聞きなれない言葉を読み続けていると
頭の疲労が激しくて、ついつい眠くなってしまう。

いい参考書とかあればいいのだろうけれど
市販の寄せ集めのものしかないし、
ネットで調べながらやれればまた違うのだろうけれど
子供が起きてるときは使えないし、なかなか難しい。

そしてそんな風にいきづまってくると
なんだか勉強するモチベーションまで落ちてくるので困ったものだ。

勉強することで嫁さんに負担掛けてる実感もあるし
そもそも自分だって勉強以外にやりたいことやしてあげたいことも探せばいくらでもあるし
でも今の仕事に就いた以上、取らなきゃいけない資格だし
一級建築士になりたいという気持ちも自分の中に湧いてきてはいるので
7月の本試験までまだ結構時間はあるけれど
なんとかモチベーションを勉強の質を維持したまま継続できれば
道は開けてくると信じて、今はただコツコツと時間を作ってやっていくしかない。

そう、がんばれ自分!

2012年2月19日日曜日

苦手分野

構造の文章題を途中まで進めてきて、
構造は計算問題が難しいのだと思っていたけれど
自分にとっては文章題の方がやっかいだと感じてきた。

考えてみたら物理の力学は大学受験では得意科目だったし
建築学科ではなかったけれど、構造力学は一応履修してた。

それよりも実務でやってこなかった耐震設計とか地盤や基礎構造あたりは
去年一通り覚えた(と思っていた)ところをもう一度やってみても
結局それとまったく同じ問題が出た時に答えれる程度にしか
覚えられていなかったので
それじゃあ本試験で点数取れるわけないってことが
今回、いかにして本番で点数をとるかという視点で問題を復習していると
よくわかってきた。
まぁ去年は何もかもがほぼ初めてで、
とりあえず一通り目を通さないと始まらないところからのスタートだったので
今思えば仕方なかったと思うのだけど
じゃあそうならないようにはどうすればいいのかということを
もう少し考えて勉強していかなければと思う今日この頃。

ただ計算はないし、基本的には覚えれば答えられる問題であり
とはいってもすべてを完全に覚えるのは時間的にも能力的にも難しいので、
どの範囲をどの程度覚えておけばいろんな問題に対応できるかを
過去問を通して見極めてから、覚える作業に入ろうと思う。

2012年2月13日月曜日

模試申し込み

手元にある構造の計算問題(過去の資格学校の模試など)を
ざっとやってみたけれど、
やっぱりまだ公式を完全に覚えていなかったり
少しひねった問題が出されると対応できなかったりと
まだ受験に耐えうる応用力を身に付けるまでには
もう少しかかりそうということがわかった。

ほとんどの受験生が苦労するのがこの構造計算だと思うので
そこで少しでも優位になろうとするなら
むしろこの程度の勉強でマスターできるようでは困ると前向きにとらえて
少なくとも各公式が完全に身に付くまでは
他の勉強と並行して、しばらくは反復して勉強しなければと思う。
(そのための時間を確保しなければ。。)


さて、先日ふらっと総合資格学院のHPを除いて見たら
全国統一オープン模試(無料)の案内が出てたので
さっそく申し込んでみた。

それまでには構造の文章問題と法規も一通り終わる予定なので
そこでどれだけ取れるかで、これまでの成果がある程度わかると思う。
ある程度結果が出て、スムーズに計画・環境設備・施工に進めればいいのだけど・・・。

2012年2月10日金曜日

構造計算とりあえず終了

前述した日建学院の学科別問題集のうち、
構造の計算問題35問を、この9日間で一気に解いた。

一日4問のペースで、解答を見て理解しながら
自分なりに省略したり追記したりしながらノートに解くと
1問約30分。4問で約2時間。

子供を寝かしつけた後の21時~22時からスタートして
24時前には終わるようにして、それからの時間で、
解いた問題の中でどこを覚えておけば
少なくとも数値を変えただけの問題程度なら解けるか
ということを念頭に、ポイントをまとめてきた。

無料で公開されている合格物語のWEB講義にも
よくまとめられているのだけど、
分かったつもりでも身につかないし
自分でまとめてみた後に改めて見てみると
さすがプロがまとめたものだけあって、
自分のでは足りないところとかがわかる。

今までまとめてきたことも、それだけで完成というつもりはないし
まだこれから他の問題を解いていく中で
加筆や修正を加えながら、自分のものにしていきたいと思う。

ここに書くと、手書きでノートに書くよりもきれいにまとめられるし、
書くスピードも手書きより早いし、書き換えも楽だし
ノートの大きさも決められていないので自由に書けるし、
最初からそういう利点を期待して初めたわけだけど
やっぱりなかなかいいかも。


今後はとりあえず今手元にある他の構造計算の問題を
復習を兼ねてやってみてから、構造の文章問題に入る予定。

それと並行して、早めに出社して始業前の時間と昼休みの時間を利用して
法規の問題を解きながら法令集の線引きをやっているところ。
こちらは朝4問、昼4問くらいのペースでのんびりと。

法規はとにかく慣れが必要だと思うので、
毎日少しずつでも引いていれば力が付くかなと。
線引きが終わったらスピードアップも図っていく予定。

2012年2月9日木曜日

構造・計算⑮ 固有周期

頂部に集中質量Mをもつ棒の固有周期Tを求める問題。

固有周期Tは次式により求める。

  T = 2π √ M/K

  K:ばね定数 K = 3EI/l^3 (一端固定・他端ピンor自由端)
           ※ K = 12EI/l^3 (両端固定)・・・この問題ではたぶんこっちは出ない

問題のパターンとしては

・質量Mの大きさ

・ばね定数Kの大きさ

・棒の半径(直径)→つまりI(断面二次モーメント)

の大きさが異なるいくつかの棒の固有周期の大小関係を求める問題がほとんど。
それぞれの棒の固有周期Tを一つずつ算出して比較すればよい。

構造・計算⑭ 崩壊荷重

梁やラーメンに加えられた荷重を増大させたときの崩壊メカニズムが与えられ
その時の崩壊荷重Puを求める問題。

仮想仕事の原理を応用して解く。

 仮想仕事の原理・・・外力のなす仕事と内力のなす仕事は等しい

 ここで 外力のなす仕事・・・崩壊荷重 Pu × 変位 δ
                  ※ 変位は 変位角 θ × 材長 l で求められる

      内力のなす仕事・・・全塑性モーメント Mp × 変位角 θ
                  ※ Mp と θ は問題文および図に与えらえれる。

以上より、 Pu × δ = Mp × θ
の方程式をPuについて解けばPuを算出できる。

構造・計算⑬-2 降伏開始曲げモーメント

梁の断面と、梁に降伏開始曲げモーメントMyが作用した場合の断面内の応力度分布
及び梁に全塑性モーメントMpが作用した場合の断面内の応力度分布が与えられ、
My、Mpを求める問題。

1.梁の降伏開始曲げモーメントは次式から求める。

   My = σy × Z

    Z : 断面係数 → 断面二次モーメントI/図心から最遠端までの距離

2.梁の全塑性モーメントは次式から求める。

   My = C × j =T × j

   ※算出方法は⑬-1参照

構造・計算⑬-1 全塑性モーメント

鉛直荷重Pおよび水平荷重Qを受ける、底部を固定された部材が
全塑性状態に達した場合の垂直応力度分布が与えられ、
その時のPとQの大きさを求める問題。

1.底面に働く曲げモーメントM軸方向力Nを求める。

2.与えられた垂直応力度分布を、
  曲げモーメントによる応力ブロック軸方向力による応力ブロックに分ける。

3.曲げモーメントによる応力ブロックより、全塑性状態のモーメントを求め、
  1で算出した曲げモーメントとの方程式よりQの大きさを求める。
  
    M = T・j = C・j = Q・h  → Q = T・j/h

  ここで、T = C = 降伏応力度σy × 引張側(圧縮側)の断面積
       j : TとCの応力中心距離

4.軸方向力による応力ブロックより全塑性状態の軸方向力を求め、
  1で算出した軸方向力との方程式よりPの大きさを求める。

    N = σy × 軸方向力を負担するブロック(H形断面のウェブ)断面積

構造・計算⑫-2 柱の負担せん断力

水平荷重が作用する骨組みにおいて、
各柱の水平力の分担比を求める問題。

1.各柱の水平力(層せん断力)は、変位を求める公式を変形して

   δ = Q/K   →   Q = δ × K

  ここで、同一梁に接続する柱の変位の大きさは等しいので、
  水平力Qの分担比は、水平剛性Kの比と等しくなる

2.各柱の水平剛性を求める。
  水平剛性は材端の状態により下記の式より求める。

  ①両端固定         ・・・K = 12E・I/l^3
  ②一端ピン、他端固定  ・・・K = 3E・I/l^3

3.題意よりEとIは示されるので、
  Kは柱の長さlより算出できる

2012年2月8日水曜日

構造・計算⑫-1 水平剛性の比

層構造物の各層に水平荷重が作用する場合において、
各層の層間変位の大きさδが等しいときの、
各層の水平剛性Kの比を求める問題。

1.層間変位δは次式から求める。

   δ = Q/K

  Q : 層せん断力
       各層の層せん断力は、その層より上部に作用する水平変位の和

  これより、各層の水平変位δを求める。

2.題意より各層の層間変位の大きさが等しいので、その方程式よりKの比を求める

構造・計算⑪ 筋かい入りラーメン

問題のパターンの名前がつけづらいので適当につけた。

筋かい入りラーメンに水平荷重が作用した時の
支点に生じる曲げモーメントの大きさを求める問題。

1問しか見たことがないので、パターンとは言えないかもしれない。


筋かいの引張力が与えられるので、
その水平成分が筋かいが負担する水平荷重となり、
残りが柱が負担する水平荷重となる。

柱が負担する水平荷重を各柱に振り分け
柱のせん断力が作用する反曲点の位置を求め
柱が負担する水平荷重と、支点から反曲点までの距離を掛け合わせて
支点に生じる曲げモーメントの大きさを求める。

構造・計算⑩ 二層構造物

二層構造物の各柱の曲げモーメントが示され、
各部材のせん断力、軸方向力、支点の反力、及び水平荷重を求める問題。

選択肢の数だけ求める箇所が指定されるけれど
どこが指定されるかはわからないし
いくつかの力を組み合わせなければ出せない力もあるので
計算しやすい順番を覚えて全部出してしまってから答えた方が確実だし
考える時間が減るだけそっちの方が早い。


①.屋上床の梁のせん断力  ・・・屋上床に作用する曲げモーメントの総和/スパン

②.2階床の梁のせん断力   ・・・2階床に作用する曲げモーメントの総和/スパン

③.柱の軸方向力         ・・・①+②

④.1階床の梁のせん断力   ・・・1階床に作用する曲げモーメントの総和/スパン

⑤.支点の反力          ・・・③+④

⑥.2階の柱のせん断力    ・・・2階の柱の上下に働く曲げモーメントの和/階高

⑦.屋上床の水平荷重     ・・・⑥ × 2

⑧.1階の柱のせん断力    ・・・1階の柱の上下に働く曲げモーメントの和/階高

⑨.2階床の水平荷重      ・・・⑧ × 2 - ⑦

2012年2月7日火曜日

構造・計算⑨ 不静定ラーメン

荷重を受ける不静定ラーメンの、各部材に生じる曲げモーメントの大きさを求める問題。

固定モーメント法分配モーメントの考え方を用いて解く。

1.必要な点を固定して、固定した点の荷重を受ける部材側に
  生じるモーメントの大きさを求める

2.1で求めたモーメントを打ち消す方向のモーメントを、
  固定した点の残りの部材に分配する
  このとき、モーメントは各部材の剛比の割合に応じて分配されるので
  剛比が指定されていればそれにより、
  等質等断面部材であれば均等に分配する。(これを分割モーメントという)
  ただし、各部材の他端がピンの場合は、その部材の剛比を3/4倍したものを
  その部材の等価剛比として計算する

3.各部材の他端のモーメント(到達モーメント)の大きさを求める。
  ここで、他端が固定端の場合は、分割モーメントの1/2が固定端に伝達され、
  他端がピンの場合は、ピンの点の到達モーメントは0となる。

構造・計算⑧ 不静定梁

たわみ・たわみ角を利用して、不静定梁の支点に作用する反力を求める問題。

<一端固定・他端移動>

たわみを利用して解く。

1.移動端の支点をいったん取り除き、荷重によってたわみが生じると仮定して
  そのたわみδ1の大きさを求める

2.支点に作用する反力をVaとし、Vaによる反対側へのたわみδ2の大きさを求める

3.実際にはたわみは0なので、δ1=δ2としてVaの大きさを求める

4.Vaが求まれば、後は静定構造物同様に力のつり合いの条件式(ΣM=0、ΣX=0、ΣY=0)
  により、その他の反力および部材に生じる力が求まる


<両端固定>

たわみ角を利用して解く。

1.両方の固定端を回転端に置き換え、両端にモーメント荷重Ma、Mbが作用していると仮定する

2.両端のモーメント荷重を取り除いた時に、作用している荷重によるたわみ角θ1を求める

3.両端のモーメント荷重により生じるたわみ角θ2を求める

4.実際にはわたみ角は0なので、θ1=θ2として仮定したモーメント荷重Ma、Mbの大きさを求める

5.Ma、Mbが求まれば、後は静定構造物同様に力のつり合いの条件式(ΣM=0、ΣX=0、ΣY=0)
  により、その他の反力および部材に生じる力が求まる

2012年2月6日月曜日

構造・計算⑦ 弾性座屈荷重Pk

部材の弾性座屈荷重Pkを求める問題。

弾性座屈荷重Pkは次の式で表される。


 Pk = π^2・E・I/lk^2


問題では以下の数値が変わった場合にPkの値がどのように変わるかが問われる。

部材の断面形状が変わる場合
 →部材の断面形状が変わると、断面二次モーメントIの値が変わる
  変わった前後のIa、Ibの大きさを求めてPkの式に代入し、
  Pka、Pkbを算出して比較する。

部材の長さlが変わる場合
 →lkの値が変わる。lkは分母で2乗されるので、lkが2倍になるとPkは1/4

部材のヤング係数Eが変わる場合
 →ヤング係数が変わると、Pkはそのままヤング係数に比例して変わる。
  (Eが2倍ならPkも2倍)

材端の条件が変わる場合。
 →材端の条件により座屈長さlkの大きさが変わる。
  材料がlのとき、

 <移動拘束>

   両端ピン         ・・・ lk = l

   一端ピン・他端固定   ・・・ lk = 0.7l

   両端固定          ・・・ lk = 0.5l

 <移動自由>

   両端固定         ・・・ lk = l

   一端ピン・他端固定   ・・・ lk = 2l

   一端自由・他端固定   ・・・ lk = 2l

  以下②と同じ。

構造・計算⑥ たわみ・たわみ角

はりに荷重が作用するときの「たわみ:δ」「たわみ角(回転角):θ」おを求める問題。

 たわみの最大値   ・・・ δmax = C・P・l^3/E・I

 たわみ角の最大値  ・・・ θmax = C'・P・l^2/E・I

で算出でき、C及びC'の値

① 片持梁 or 単純梁

② 固定端 or 回転端

③ 集中荷重 or 分布荷重 or モーメント荷重

によって異なる。
これらは試験までには確実に暗記すること。


<たわみδの最大値におけるCの値>

              集中荷重   分布荷重   モーメント荷重


片持梁・固定端     1/3     1/8      1/2


単純梁・回転端     1/48    5/384


単純梁・固定端     1/192   1/384




<たわみ角の最大値におけるC'の値>

              集中荷重   分布荷重   モーメント荷重


片持梁・固定端     1/2     1/6      1/1


単純梁・回転端     1/16    1/24


単純梁・固定端     0        0


少しひねった問題としては

・部材の一部が剛体の場合
 → 剛体は変形しないので、先端の変位δ根本の回転角θ×部材の長さlで表せる。

2012年2月5日日曜日

構造・計算⑤-2 応力度(ラーメン)

鉄骨骨組(ラーメン)に対する

鉛直荷重時の曲げモーメントと垂直反力

地震による水平荷重時の曲げモーメントと垂直反力

が図で与えられ、これから地震時に柱に生じる
「圧縮応力度と圧縮側曲げ応力度の和」の最大値を求める問題

「圧縮応力度と圧縮側曲げ応力度の和」は⑤-1同様に

 σ=σn+σm=N/A+M/Z ・・・☆

で求められる。(最大値を求めるので符号は+のみ考える)
※圧縮側は普通マイナスで表すけど、ここでは大きさしか考えないので無視。

①と②が図で与えられるけれど、
問題にしてるのは柱なので柱の部分だけに着目して①と②を重ね合わせ

③垂直反力だけ表した図(N図)

④曲げモーメントだけ表した図(M図)

を描き、N・Mともに最大となる点におけるσが、その最大値となる。

あとは問題文に断面積A断面係数Zが与えられるので
☆の式でσの値を算出する

構造・計算⑤-1 応力度

底部で固定された矩形断面材の頂部に
垂直荷重P水平荷重Qが作用するときの
その部材の底部に生じる垂直応力度分布が示され
そのときのPとQの大きさを求める問題。

垂直荷重と水平荷重を受ける場合の応力度σ
垂直荷重による垂直応力度σn水平荷重による曲げ応力度σmの合計で

 σ=σn±σm

で表される。

ここで、σnは底面全体に等分布で働くのに対し
σmはQの方向により底面を押す側と底面を引っ張る側が生じ
その大きさは材軸を中心として左右対称となる。

この性質と、与えられた垂直応力度分布を見比べて
σnとσmの大小関係を考える。

普通に考えて解ける問題しか出ないので、
たいてい底面を引っ張る側でσ=0となっていて

 σn=σm

ということがわかり、
底面を押す側でσ=σ(書き方が変だけど)となっていて

 σn=σm=σ/2 ・・・①

であるということがわかる。

あとは部材の断面寸法が与えられるので、
断面積A断面係数Zを算出し

 σn=N/A=P/A             ・・・②

 σm=M/Z=Ql/Z (l:部材の高さ) ・・・③

となり、①、②、③よりPとQの値を算出することができる


なお、長方形の断面係数・・・Z=B・D^2/6
は覚えておかなえればならないけれど
最悪数値が曖昧になってしまったら、
断面二次モーメントIxをX軸から最遠端までの距離で割った値なので

 Z=(B・D^3/12)÷(D/2)=B・D^2/6

で算出できる。

構造・計算④ 断面二次モーメント

断面二次モーメントを算出する問題。
断面二次モーメントの公式さえ覚えてれば簡単に解ける問題。

長方形の断面二次モーメント ・・・ Ix=B・D^3/12(B:幅、D:高さ)

円の断面二次モーメント    ・・・ Ix=π・D^4/64D:円の直径
                        π・D^4/4 (a:円の半径

なお、断面二次モーメントは足したり引いたりできるので
形が複雑な場合はいくつかの部材に分けて、足し引きして求める。

構造・計算③-3 トラスの塑性崩壊荷重

先端集中荷重Pを受ける片持系の静定トラスの
塑性崩壊荷重Puを求める問題。

1.③-1の方法で各部材の軸方向力(応力)N(→Pを含む値)を算出する
  その中で最大の応力を生じる部材が最初に塑性崩壊する。

2.問題に部材の断面積Aと降伏応力度σが与えられるので
  それらを掛け合わせた(A×σ)が降伏耐力となる。

3.N=A×σ となるときのPの値塑性崩壊荷重Puとなるので
  この方程式を解けばPuの値を算出することができる。

この問題で、すべての部材の軸方向力を出してたら
時間がいくらあっても足りなるので
常識的に最大応力がかかりそうな部材をいくつか見繕って
それだけ計算して比較すれば答えは出せると思う。
もし時間が余れば戻ってきて他の部材も出して見るくらいで。

構造・計算③-2 トラスの水平変位

鉛直荷重を受ける二等辺三角形のトラスの
ローラー支点の水平変位の大きさを求める問題。
(三つのトラスが与えられ、それぞれの水平変位の大小関係を問う問題)

この問題はまだ消化しきれてないので
同系統の問題に出会ったら、もう一度検討したいと思う。


あ、ちなみに今構造の計算問題のパターンづくりに使用してる問題集は、
「1級建築士分野別厳選問題500+125」(日建学院)
の平成23年度版。はい、去年使ってた問題集。

総合資格学院からも同じようなもの
「1級建築士試験学科厳選問題集500+125」(総合資格学院)
が出ていて、どちらでも良かったのだけど
日建学院の方が見開きで問題と解説が完結するように書かれていて
何もわからない状態から始めるには答えがすぐ見れる方が便利だったので
そちらを選んだ。
(今年は総合資格学院の問題集もそういう並びに変わったみたいだけど)

去年初めてやった時は、解説を理解するだけでかなりの時間を要し、
結局理解できずに終わった問題も多々あった。
その当時と比べたら、だいぶ理解は高まったともうけれど、
この問題みたいにしっくり問題もまだ結構あるので、
とりあえずはそういうところを一つずつ洗い出して
理解を深めていくことが、得点アップへの最短の道だと思う。

2012年2月3日金曜日

構造・計算③-1 静定トラス

静定トラスにおいて、指定された部材に生じる軸方向力を求める問題

1.反力を仮定

2.反力を求める
  たいていの場合、トラスの骨組みと荷重が対称なので、
  反力は簡単に求められる。
  また、片持系のトラスの場合は自由端の側で考えれば
  反力は求めなくてよい。

3.指定された部材を含んで、トラスを仮想切断し、
  切断した片側のつり合い条件(ΣM=0、ΣY=0、ΣX=0)から、当該軸方向力を求める。
  ここで、平行弦トラスにおいては
   ・上弦材及び下弦材 → ΣM=0
   ・斜材          → ΣY=0
  で求めるとよい。
  また、問題ではたいてい引張力を「+」とするので、
  軸方向力を仮定する場合は、切断点を引っ張る方向に仮定すると
  算出した軸方向力の符号がそのまま解答の符号になる。

構造・計算②-3 せん断力の生じない点

等分布荷重を受ける静定ラーメンにおいて、
当該等分布荷重を受ける部分の中でせん断力が生じない点Xの位置を求める問題。

1.反力を仮定

2.反力を求める

までは、②-1と同じ。

あとは、求める距離をxとして、
X点の距離を求める基点側の力のつり合いから
xについての方程式を作ってxの値を求める。

構造・計算②-2 曲げモーメント図

静定ラーメンの曲げモーメント図を求める問題。

基本的に②-1の方法と同じ。

各接点及び荷重がかかる点のモーメントの大きさを求めていけばいいのだけど
建築士の問題は4択なので、どこのモーメントを求めれば一つに選べるか
あらかじめ検討をつけてから計算するのがポイント

なお、モーメントは、部材が引っ張られる側に凸となる。

2012年2月2日木曜日

構造・計算②-1 静定梁、静定ラーメン

構造の計算問題パターン②-1

静定梁や静定ラーメンの、指定された点の曲げモーメントの大きさを求める問題。

<解き方>

1.反力を仮定
  ・回転端には鉛直反力Vと水平反力H
  ・移動端には鉛直反力Vのみ

2.モーメント、鉛直方向力、水平方向力のつり合いより、仮定した反力の大きさを求める
  このとき、指定された点のモーメントの求め方をあらかじめ考えれば、
  すべての反力を算出しなくてもよい。

3.指定された点の一方の側の荷重および反力より、
  指定された点のモーメントの大きさを求める。


図も何も載せてないので、
他の人が読んでもよくわからないと思うけれど
そこまで手間かけてUPしてたら元も子もなくなってしまうので
あくまで自分のメモとして書いてます。悪しからず。

2012年2月1日水曜日

構造・計算① 静定構造物の判別式

構造の問題で、いくつかの架構の中から静定構造がどれかを問われる問題がある。
これを解くためには静定構造物の判別式を覚えていなければならなくて
単純な足し算の計算なんだけど、それ故に覚えずらい。

 判別式 D = 2k-(n+s+r)

ここで、

 k : 支点と接点の数

 n : 反力係数
      移動端・・・1
      回転端・・・2
      固定端・・・3

 s : 部材数

 r : 各接点で一つの部材に剛接合されている他の部材の数

このD=0の時、その架構は静定であると言える。
Dが正だと不安定、負だと安定で不静定だけど、
そこまで覚える必要はとりあえずないとおもう。。

この判別式は例の「重要事項集」の表し方で
他の参考書とかだと
判別式 m = n+s+r-2k
と表して、正負が反対なのが多いのだけど、
なんとなく D = の方がしっくりきたのでこっちで覚えることにする。

k、n、s、r がそれぞれ何を表すのか、すぐ忘れてしまうのだけど
この判別式を使う問題の出題頻度が低くてなかなか出番がないせいかな。
でも、構造の計算問題自体パターンが多くはないし、
その中では判別式さえちゃんと使いこなせれば簡単に解ける問題なので
試験前までには確実に身に付けておこうと思う。

2012年1月30日月曜日

進捗状況(1月末)

予定より少し早めに「学科別重要事項集」を終えたので、
S学院から受験生応援グッズとして無料でもらってた
「科目別チェックテスト」を、今の実力チェックのためにやってみた。

結果は、

計画     ・・・11/20
環境・設備  ・・・17/20
法規     ・・・15/20
構造     ・・・14/20
施工     ・・・12/20

合計     ・・・69/100

全科目20点満点だし、難易度は本試験よりはだいぶ落ちると思うので
点数自体は評価できないけれど、

さすがに環境・設備は得意としなければいけない分野なので取れてよかった。

また、「構造設計のツボ」をじっくりやってた成果が出たのか、
構造は6問あった計算問題は、簡単にできた1問を除き、
これから少し時間作ってやり込もうと思って飛ばしたにもかかわらず
それ以外では1問しか間違わなかった。

また、法規もこれから問題やりながら線引きしてこうと思ってるとこなので
まだちゃんと勉強初めてないにもかかわらず、そこそこできたのは
やっぱり総合資格学院の法令集(特にインデックス!)のおかげかな。
インデックスでこんなに引くスピードが変わるとは正直びっくり。

計画施工については
「学科別重要事項集」をさらっと読んだだけなので
やっぱりまだまだ。

2月に構造の計算問題と法規の線引きをやりながら対策を考えて
3月に計画と施工のベースアップを図れるようにする感じかな。

やったところはそれなりに身についてる実感があるので
焦らずサボらず、この調子で継続していければと思う。

2012年1月29日日曜日

容積率

延べ面積の最大値の計算問題の要点をまとめておく。

 (容積率)=(延べ面積)/(敷地面積)

これより、

 (延べ面の最大値)=(敷地面積)×(最大容積率)

ここで、容積率の最低限度は法52条に定められている。

<法52条>

容積率は第1項第2項に定める数値の
小さいほうの数値以下でなければならない


<第1項>

1)第一種低層住居専用地域(一低住)・第二種低層住居専用地域(二低住)
2)第一種中高層住居専用地域(一中高住)・第二種中高層住居専用地域(二中高住)
  第一種住居地域(一住)・第二種住居地域(二住)・準住居地域(準住)
  近隣商業地域(近商)・準工業地域(準工)
3)商業地域(商)
4)工業地域(工)・工業専用地域(工専)
5)高層住居誘導地区
6)用途地域の指定のない区域
区分ごとに定められた数値・・・①


<第2項>

前面道路の幅員[m]に
1)一低住・二低住
2)一中高住・二中高住・一住・二住・準住
3)その他
の区分ごとに定められた数値をかけた数値・・・②

つまり、の数値の小さいほうの数値が当該敷地の最大容積率となる。


このとき、第3項より
「住宅の地階で、天井高さが地盤面から1m以内の部分」・・・③
の床面積は、延べ面積の1/3を減ととして、
容積率の算定の基礎となる延べ面積には算入しない

第6項より、
「共同住宅の共用の廊下または階段の用に供する部分」・・・④
の床面積は、容積率の算定の基礎となる延べ面積には算入しない

また、施行令第二条第1項四号のただし書き、および同3項に
「延べ面積には、自動車車庫等の部分に供する部分」・・・⑤
の床面積は、延べ面積の1/5を限度として
法52条第1項に規定する延べ面積には算入しない


とあるので、③、④、⑤の部分は容積率算定の際の延べ面積には含まない
ただしその他法令(避難規定や防火規定など)の延べ面積には含むので要注意。

ただ、施行令第二条第1項四号のただし書きでは、
「法第52条第1項に規定する延べ面積には、・・・」
と書かれているにもかかわらず、同条文の括弧書きの中に
「建築物の容積率の最低限度に関する規制に係る
 当該容積率の算定の基礎となる延べ面積を除く。」
とあり、結局どっちなんだか読むだけじゃ良くわからないけれど
参考書とか見ても、結局容積率の算定には車庫は含まないってことなので
あまり気にしないことにする。

************************************************************

→解決しました。
括弧書きの部分をよく読んだら、「容積率の最低限度に関する規則」であって、
法第52条で問題にしているのは最大容積率なので、
やっぱり括弧書きのところは気にしなくて良いという結論に達しました。

でも、「第1項に規定する延べ面積」としか書いてないから
「第2項」が適用される場合には含むってことなのだろうか。
まぁでも容積率の問題で車庫があるのは今のところ見たことないので、
いつかどこかで出てきた時まで保留にしておこう。

************************************************************


その他の注意事項としては、

・ 前面道路が2以上あるときは、その幅員の最大のもの。

・ 前面道路が12m以上の場合は、②の規定は該当しない。

・ 6m以上12m未満の前面道路が、幅員15m以上の道路(特定道路)に接する場合、
 その特定道路から70m以内の範囲の部分については、
 前面道路の幅員(Wr)[m]にかける定められた数値(Wa)は、次の計算式による。

  Wa=(12-Wr)(70-L)/70

 ※L・・・特定道路から、建築物の敷地が接する前面道路の部分の直近端までの距離[m]

内装制限

建築基準法の中で、一番書き方がわかりづらいと思うものの一つ。

火災時の初期段階における建築防火、避難の安全確保のために
建築物の用途、規模、構造等に基づいて、
建築物の壁および天井の室内に面する部分の仕上げ(=内装)を
防火上支障のないようにするために制限するもので、
建築基準法35条の2、および同施行令128条の3の2~129条にわたって
記述されているのだけど、
自分の読解力が足りないため、読むたびに「ん?」と思ってしまう。

何がわかりづらいかというと、
建築基準法35条の2には

①別表第1(い)欄に掲げる用途に供する特殊建築物
②階数が3以上である建築物
③政令で定める窓その他の開口部を有しない居室を有する建築物
④延べ面積が1,000m2をこえる建築物
⑤調理室、浴室その他の室でかまど、こんろその他火を使用する設備若しくは器具を設けたもの
は、政令で定めるもの(→令128条の4)を除き、内装制限を受ける。

と書かれていて、令128条の4第1項の一には

「建築基準法35条の2の規定で定める特殊建築物は、
次に定めるもの以外のものとする。」

として、その下に表に対象となる特殊建築物が記載されてる。

さて、結局その下の表に記載されている特殊建築物は
結局内装制限を受けるのか受けないのか?

順番を逆にして全部つなげて書いてみると、

「下の表に定める特殊建築物以外のものを除き、内装制限を受ける」


となる。ぱっと見てやっぱりよくわからないけれど
読み替えてみると、
「下の表に定める特殊建築物以外のもの」=「下の表に書かれていない建築物」
なので
「下の表に定める特殊建築物以外のものを除き」
=「下の表に書かれていない建築物を除き」
=「下の表に書かれている建築物は」
となり、
「下の表に定める特殊建築物以外のものを除き、内装制限を受ける」
「下の表に書かれている建築物は、内装制限を受ける」
と読むことができるので、
結局下の表に書かれているものは内装制限を受けるのが正解。
マイナス×マイナス=プラスってことだけど、言葉で書かれるとわかりづらい。


ちなみに令128条の4第1項は二、三まであり、
こちらに書かれているものも内装制限を受けるってこと。

また、令128条の4には2~4項まであり、
②階数が3以上である建築物
④延べ面積が1,000m2をこえる建築物
⑤調理室、浴室その他の室でかまど、こんろその他火を使用する設備若しくは器具を設けたもの
についての細かい規定が書かれているので
内装制限を受けるかうけないかについては
建築基準法35条の2ではなく令128条の4を見ればよい。

日本語ってやっぱりわかりずらい。
でもこういうところを一つずつ読み解いていければ、
一歩ずつ合格に近づけるのかな。

2012年1月28日土曜日

建設リサイクル法

正式名称は「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」

実務でやっている人にとっては当たり前のことかな。
最近自分が担当した解体工事は80m2未満だったので該当しなかったけれど
そのうち実際に届け出をすることがあるかも。
というわけで、概要をまとめてみる。
出るとしたら計画かな?施工かな?とりあえず施工に分類しておく。

***************************************************************

下記の対象建設工事の受注者または自主施工者は、
着工の7日前までに都道府県知事に届け出を行い、
特定建設資材」を「分別解体等」をし、
「分別解体等」に伴って生じた特定建設資材廃棄物について、
再資源化」をしなければならない。


<対象建設工事>

「特定建設資材」を用いた建築物等に係わる解体工事
 ・・・80m2以上

「特定建設資材」を使用する建築物に係わる新築・増築工事
 ・・・500m2以上

「特定建設資材」を使用する建築物に係わる新築・増築・解体以外の工事
 ・・・請負代金の額が1億円以上

「特定建設資材」を使用する、建築物以外の工作物に係わる解体工事又は新築工事等
 ・・・請負代金の額が500万円以上

ここで、

「特定建設資材」
 ・コンクリート
 ・コンクリート及び鉄からなる建設資材
 ・木材
 ・アスファルト・コンクリート


ただし、
木材については、一定の範囲内(50㎞)に「再資源化」をする施設が存しない場所で
工事を施工する場合等により「再資源化」をすることに経済性の面で制約がある場合は、
「再資源化」に代えて「縮減」をすれば足りる。


ここで、

再資源化
 ・資材又は原材料として利用することができる状態にする行為
 (そのまま用いることを除く)
 ・焼却の用に供することができるものまたはその可能性があるものについて
  熱を得ることに利用することができる状態にする行為

縮減
 ・焼却、脱水、圧縮その他の方法により大きさを減ずる行為

結露計算

室内の壁の表面に結露が生じるかどうかは
室内側壁表面温度が室内の絶対湿度における露点温度より低いか高いかによる。
ではどうやって室内側壁表面温度を計算するかというと



という公式によって算出でき、
あとは室内の絶対湿度がわかれば
湿り空気線図より結露の有無を判定できる。

試験では、
外気温度(To)、室内温度(Ti)、熱貫流抵抗(Rt)、室内側壁の表面熱伝達抵抗(Rsi)
が与えられて、室内側壁表面温度(Tsi)を算出させるような問題が想定でき、
上記の公式に当てはめれば簡単に算出することができるのだけど、
問題は試験の時にその公式を思い出せるかどうか。
自分は公式を単純に覚えるのが苦手なので
どうしてその公式が成り立つのか調べてみた。

そもそも熱貫流抵抗(表面)熱伝達抵抗とは何かというと
抵抗というくらいだから熱の伝わりにくさを表す数値
この数値が大きければ熱が伝わりにくく、
小さければ伝わりやすいということが直感的にわかる。
でも単位を見ると具体的にどういう数値なのかわかりずらい。

一方、熱貫流抵抗の逆数は熱貫流率(1/Rt [W/m2・K])、
熱伝達抵抗の逆数は熱伝達率(1/Rsi [W/m2・K])といい
こちらは熱の伝わりやすさを表す数値
この数値の方が、単位からもどういう数値なのかがよく分かる。

ここで、W=0.860kcal/h(→1時間あたりの熱量)つまり、
温度差が1℃のときに、1時間に壁1m2当たりから逃げていく熱量
を表すのが熱貫流率熱伝達率という数値。
この熱貫流率や熱伝達率に温度差を乗じれば
1時間あたりに壁1m2当たりから逃げていく熱量を計算できる。

少し話を戻して、

熱貫流・・・室内空気から室外空気まで壁を貫いて熱が移動すること、

表面熱伝達・・・空気から壁面に熱が移動すること

であるので、
室内外の温度差(Ti-To)に、熱感流率(1/Rt)をかけると
室内外の熱の移動量Qt)が算出でき、
室内温度と室内側壁表面温度の差(Ti-Tsi)に、表面熱伝達率(1/Rsi)をかけると
室内空気から室内側壁表面への熱の移動量Qsi)が算出できる。

今、同じ部屋の壁の、室内外の話をしているので
室内外に温度差がある場合は、
室内空気から室内壁表面へ逃げた熱が、
そのまま室外空気まで逃げていく
と考えることができ、
そうすると必然的にこの熱量は同じ大きさになる

というわけで、今まで説明してきた内容は

Qt=Qsi・・・①

というものすごく単純な式に集約できる。
あとはこの式を展開してけば、最初の公式が導き出せる。

①より

(Ti-To)/Rt=(Ti-Tsi)/Rsi

Ti-Tsi=(Ti-To)×Rsi/Rt

Tsi=Ti-(Ti-To)×Rsi/Rt

たぶん興味ない人が読んでもちんぷんかんぷんだったと思うけど
自分の中でかなり消化できたのでよしとする。

2012年1月27日金曜日

ガラスの種類

去年も過去問等をやっててよく出てくる「ガラスの種類」に関する問題。
「網入りガラス」と「強化ガラス」はどっちが強いのかとか
「合わせガラス」と「複層ガラス」はどう違うのかとか
名前だけ見ると似ていてとてもわかりづらいので
それぞれのガラスの特徴と目的を一度整理しておく。


網入りガラス
  防火用。
  火災で破損しても中に封入されている網により破損を支え
  開口部からの延焼を防ぐ。

強化ガラス
  人が衝突しても割れにくい。
  割れても破片が粒状とになるので怪我をしにくい。
  工具等を使えば簡単に割れるので、防犯には向かない。

耐熱強化ガラス
  網入りガラスと強化ガラスの特徴を合わせたガラス。

合わせガラス
  2枚の板ガラスの間に強靱で柔軟なフィルムをはさんで接着したガラス。
  地震や衝撃で割れても飛び散らないので、学校や公共施設向け。
  穴をあけづらいので、防犯効果もある。

複層ガラス
  2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入して、断熱性を向上させたガラス。

熱線吸収ガラス
  ガラス原料に金属を加え、熱吸収効果を高めたガラス。
  日射を30~40%吸収し、冷房効果を高める。
  直射日光を適度に和らげ、眩しさを抑える効果もある。

熱線反射ガラス
  ガラス表面に極薄の金属膜をコーティングしたガラス。
  適度な遮光性能を備え、眩しさや日射による室温上昇をコントロールし
  明るさを保ちながら、快適な室内環境をつくる。

Low-Eガラス
  ガラス表面に特殊金属膜をコーティングしたガラス。
  複層ガラスの室外側内面に使用すると外の熱が内に伝わりにくく(遮熱)
  複層ガラスの室内側外面に使用すると内の熱が外に伝わりにくい(断熱)
  一般に、夕日の暑さが厳しい西面は遮熱仕様として夏の冷房負荷を抑え、
  日当たりのよい南面は断熱仕様にして冬の暖房負荷を抑えるのが効果的。

一括下請負の禁止

建設業法第22条では、

建設業者は、

①請け負った建設工事を一括して下請け業者に請け負わすこと

②下請け業者が元請け業者から建設工事を一括して請け負うこと

の両方を禁止していて、
例外として、

「多数の者が利用する施設又は工作物に関する重要な建設工事で政令で定めるもの」
=「集合住宅」・・・建設業法施行令第6条の3
以外については、発注者の書面にによる承諾を得た場合は、
請け負わせてもよいということになっている。

一括下請負が原則禁止だということも、
発注者が認めた場合は別にいいよというのも
すんなり納得できたのだけど、
「集合住宅」だけなぜ別なのかわからなっかので
ちょっと調べてみた。

すると、やはり例の耐震偽装が影響しているらしく、
分譲マンションのような集合住宅は発注者とエンドユーザーが異なるため、
エンドユーザーが元請け業者のブランドを信頼してマンションを取得したにも関わらず
元請け業者は名前を貸しただけで、実際には全然別の業者が施工していた
といったことが起こり得るためだということらしい。

大いに納得。




建設業法(抜粋)
(一括下請負の禁止)
第22条
 建設業者は、その請け負つた建設工事を、いかなる方法をもつてするかを問わず、一括して他人に請け負わせてはならない。
2  建設業を営む者は、建設業者から当該建設業者の請け負つた建設工事を一括して請け負つてはならない。
3  前二項の建設工事が多数の者が利用する施設又は工作物に関する重要な建設工事で政令で定めるもの以外の建設工事である場合において、当該建設工事の元請負人があらかじめ発注者の書面による承諾を得たときは、これらの規定は、適用しない。
4  発注者は、前項の規定による書面による承諾に代えて、政令で定めるところにより、同項の元請負人の承諾を得て、電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であつて国土交通省令で定めるものにより、同項の承諾をする旨の通知をすることができる。この場合において、当該発注者は、当該書面による承諾をしたものとみなす。

建設業法施行令(抜粋)
(一括下請負の禁止の対象となる多数の者が利用する施設又は工作物に関する重要な建設工事)
第6条の3  
 法第22条第3項の政令で定める重要な建設工事は、共同住宅を新築する建設工事とする。

2012年1月26日木曜日

積算

計画の試験で出る積算関係の問題は
ほぼ「建築数量積算基準」から出るのだけど
それ自体そんなにボリュームのあるものでもないし
出るところは大体決まっている(と思われる)ので
出そうなところをざっとまとめてみた。


1.総 則

設計数量 設計図書に表示されている個数や、設計寸法から求めた正味の数量

計画数量 設計図書に表示されていない施工計画に基づいた数量。仮設や土工の数量

所要数量 定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない消耗を含んだ数量


2.仮 設

共通仮設 複数の工事種目に共通して使用する仮設

直接仮設 各工事種目ごとの複数の工事科目に共通して使用する仮設

専用仮設 各工事種目毎の工事科目で単独に使用する仮設

外部足場 構築物等の外壁面から1.0mの位置を標準とする。


3.土工・地業(じぎょう)

・土工   根切り、埋戻し、山留め、排水 原則として計画数量とする。

・根切り

  余幅   作業上のゆとり幅に、土質と根切り深さと応ずる係数を乗じた法幅
        山留め壁と躯体間の余幅1.0mを標準とする。

  ゆとり幅 0.5mを標準とし、土間・犬走り等0.1mを標準とする。

  杭の余長等による根切り量の減少ないものとする。

・鉄筋   山留め壁及びに用いる鉄筋の所要数量は、設計数量に対し3%増を標準とする。


4.躯体

・コンクリート

  鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除はないものとする

  鉄骨によるコンクリートの欠除は、鉄骨の設計数量の7.5tを1.0m3として換算した体積とする。

  窓、出入口等の開口部によるコンクリートの欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

・型枠

  梁と床板、基礎梁等と底盤、同一幅の柱と梁等、壁式構造における壁と床盤以外の
  接合部の面積が1.0m2以下のか所の型枠欠除はないものとする

  窓、出入口等の開口部による型枠の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

・鉄筋

  基礎ベース、柱、梁、床板、壁等の先端で止まる鉄筋で、径13mm以下の鉄筋については
  フックはないものとする

  フープ筋、スターラップ、幅止筋は、フックはないものとする

  重ね継手又は圧接継手は、径13mm以下6.0m毎径16mm以上7.0m毎継手があるもの
  として継手か所数を求める径の異なる鉄筋の重ね継手は小径による継手とする。

  窓、出入口等の開口部による鉄筋の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

  躯体の鉄筋の所要数量を求めるときは、設計数量の4%の割増を標準とする。

・鉄骨

  溶接は原則として種類に区分し、溶接断面形状ごとに長さを求め、すみ肉溶接脚長6mm
  換算した延べ長さを数量とする

  ボルト孔開先加工、スカラップ及び柱、梁等の接続部のクリアランス等による鋼材の
  欠除は、原則としてないものとする

  1か所あたり0.1m2以下ダクト孔等による欠除も、原則としてないものとする

  鉄骨材料について所要数量を求めるときは、設計数量に次の割増しをすることを標準とする。

   型鋼、鋼管及び平鋼      5%


   広幅平鋼及び鋼板(切板)  3%


   ボルト類             4%


   アンカーボルト類        0%


   デッキプレート          5%

  柱・梁の接合部の板厚の差等が1mmを超える隙間は、フィラープレートが入るものとして
  計測・計算する。

  耐火被服材の各部分の取合いによる欠除、機具類による欠除等で、1か所あたり0.5m2以下
  の場合は、原則として欠除がないものとする


5.仕上げ

・間仕切下地、主仕上

  建具等の開口部の面積が1か所あたり0.5m2以下のときは、開口部による間仕切下地
  主仕上の欠除は、原則としてないものとする

  石材による主仕上の計測・計算に当たっては、上記にかかわらず、開口部の面積が
  1か所あたり0.1m2以下のときは、その主仕上の欠除は、原則としてないものとする

  木材による開口部の枠、額縁等の所要数量を求めるときは、ひき立て寸法による
  設計図書の断面積と、内法寸法による長さに両端の接合等のために必要な長さとして
  10%を加えた長さによる体積に、5%の割増しをした体積とする。

2012年1月21日土曜日

工事費の構成

「工事費の構成」は
管工事施工管理技士や設備士の試験でも出てきて、
いつも何となくで答えても大体正解してたと思うけれど
どれも名前が似ていて、いざどれが何だと聞かれると
うまく説明できないので、一回ちゃんと整理してみる。


この図は右から見てくと多少理解しやすいと思う。

「直接工事費」・・・工事目的物を作るのために直接必要とされる費用
           主に材料費、労務費、機械経費等で構成される。
           各工事を行うために直接必要となる直接仮設費も含まれる。

「共通仮設費」・・・工事を行う上で必要な現場事務所、作業員詰所などの仮設建物や
           仮囲い、工事用道路などの工事用施設費、
           工事用電気や工事用給排水設備などの工事用水道光熱費など。

上記二つを合わせて「純工事費」といい、建物自体を立てるために必要な費用。
逆に言えば工事価格から「現場管理費」と「一般管理費」を除いたもの。
では「現場管理費」と「一般管理費」は何かといえば

「現場管理費」・・・簡単に言えば現場を管理する代理人等の人件費や保険料など。

「一般管理費」・・・現場代理人等の所属する会社の本支店の経費。

といえばわかりやすいだろうか。

この「現場管理費」と「純工事費」を合わせたのが「工事原価」といい
現場を完成させるのに最低限必要な費用。

「工事原価」に「一般管理費」を合わせたのが「工事価格」で
これに消費税等を加えたのが、実際に発注者が支払う「工事費」ということになる。


また、「一般管理費」と」「現場管理費」と「共通仮設費」を合わせて「共通費」といい
逆に言えば「工事原価」から「直接工事費」を除いたのが「共通費」。
「共通費」を別にすることにどんな意味があるのかは、
とりあえずよくわからないので置いておく。
請負側の利益率を考えるときに「直接工事費」と「(その他)共通費」で分けとくと
便利だからなのかな。

2012年1月19日木曜日

インデックス

総合資格学院の法令集、
8日に購入して9日にインデックス申し込みはがきを投函していたのだけど
今日(18日)無事届いた。

勧誘の電話が激しいという噂だったけれど
自分の場合は去年から公開模試とか受けて
連絡先知れてたこともあるせいか、
特に電話がかかってくることもなく
無事インデックスとアンダーラインの引き方見本を手に入れることができた。

ちなみに総合資格学院には
学科が受かったら通学を考えますと
きっぱり言っているので、
それ以上の勧誘は特にしてこなくなりました。

で、インデックスは
『法規のウラ指導』という参考書用のもの(ネットで1回限り無料でもらえる)
もすでに取り寄せていて、
総合資格学院のが届いてからどちらを使うか考えようと思っていたのだけど
二つ並べてみて、一目瞭然で総合資格学院の方が使いやすいと感じたので
そちらを使おうと思う。

実際に『法規のウラ指導』を使って勉強するならそちらでもいいかと思っていたけれど
2012年版の発売はまだ先だし、もう法規の勉強には手を付けてしまっているので
待ってられないということもあるし、
総合資格学院のアンダーラインの引き方に、
インデックスの使い方の説明も書いてあって
最初はインデックス多すぎでは?と思ったけれど
説明通り使いこなせれば確かに探しやすそうと思えたので。

これでまた少しずつ、法規の勉強にもせいが出せそう!?

2012年1月18日水曜日

換気設備

先日「環境・設備」の勉強で換気設備をやり
今日は「法規」で換気設備をやったのだけど
結局「環境・設備」であったり「構造」や「施工」にしても
大本は「建築基準法」に則っていなければならないので
結構範囲が重なっているところがよくある。
その辺をうまく組み合わせて勉強していければ
もっと効率よく勉強できる気がしてきた。

ということで今日は換気設備について気づいたこと1点。

換気設備については法第28条の2項と3項に掲げられていて

①『居室』

②『特殊建築物』又は『火気を使用する室』

それぞれ①は令20条の2、②は令20条の3に
換気設備の技術的基準が書かれていて
自然換気、機械換気、中央管理方式の空気調和設備
についての基準が記載されているのだけど
ここで紛らわしいとこ一つ発見。

居室に設ける自然換気設備の構造は
上記の令20条の2からさらに令129条の2の6に飛ばなければならないのだけど

ここには

「排気口は、給気口より高い位置に設け・・・」

と書かれているのに対し、
令20条の3の火気を使用する部屋に設ける換気設備の構造では

「排気口は、・・・天井又は天井から下方80cm以内の高さの位置に設け・・・」

となっている。

火気使用室はさらに換気扇等を設けなければならない旨が書かれていて
やはり単に人が多くて二酸化炭素等がたくさん発生する場所よりも
火気を使って有毒ガスが発生する可能性がある場所の方が
厳しい基準が定められていると言うことだと思う。

同じ排気口でも基準が二つあること、初めてちゃんと理解しました。。
こういう曖昧だったところを、一つずつつぶしていかなければ。

2012年1月14日土曜日

ブログの効果

ここ最近は環境・設備と法規を並行して勉強中。
環境・設備は換気、伝熱、日照、採光、照明、音響、色彩と進めてきて
今日は空調設備。
環境・設備はやはり建築設備士の試験で一度やってるので
やはりさらっと読むだけで結構思い出せる。
このまま一巡は流してあとは問題をやり込めばなんとかなりそう。

法規はじっくり予定を組んだこともあり、
まだそんなにすすんでないけれど、
参考書読んである程度理解した内容を、
実際に法令集を読んでフォローしているところ。
去年は初めてだったので法規の勉強の仕方なんて
自分では思いつきもしなかったけれど、
一応去年受験勉強したおかげで、
ある程度押さえなきゃいけないポイントはわかってきたので
法令集の読み方もだいぶ変わったと思う。
去年なら読んでても眠くなるだけだった法令集が
最近はなるほどと思えるようになったのは
少しは成長できてるってことかな。

そして、ブログを始めた意外な効果に最近気づいた。
昔から授業のノートを作るのが下手だったんだけど
それは多分ただ板書を写してただけだけだったからで
授業の内容を思い出す手がかりくらいにしかなっていなかったのだけど
今はあわよくば人に見てもらって理解してもらえるように
ここにまとめて行こうというつもりで勉強してるので
必然的に大事なところを意識しながら勉強できてる気がする。
といっても、ここにそんなに時間をかけるわけにもいかないので
あまり勉強の内容は書けてないけれど。。

ちなみに昨日・今日と法規で
避難階段と特別避難階段、防火設備と特定防火設備、
階避難安全検証法と全館避難安全検証法など
避難施設関係のところを読み込んで、だいぶ理解がすすんだ。
去年はあいまいなまま終わっていたところ。

あたらしい知識が増える勉強は
次の勉強をするモチベーションにもなるし
こういう勉強は試験が終わっても続けていきたいな。

2012年1月12日木曜日

法規の勉強

建築法規の何が難しいかというと
どの法律でも一緒だと思うけれど、
法律がとても難解な日本語で書かれていることが
一番の原因ではないかと思う。

昨年自分がやった法規の試験対策を思い返してみると、
容積率、建ぺい率、高さ制限などの計算が必要となる問題は
それなりにやり込んで臨んだけれど
その他は法令集に線引きをするだけで
あとは試験当日に引けばいいくらいの気持ちでした
勉強していなかったように思う。

法規の問題は法令集を持ち込んで受験することができるけれど
その他の科目は持ち込みなしで全部覚えて試験に臨まなければならなかったので
自分の実力からするとそれはある意味やむを得なかったと思う。

でも、やはり学科に合格するような人にとっては
法規の問題は得点源らしく、満点近い点数を取る人がほとんどだという。

ただ、逆に自分が去年法規で満点を取れていれば
プラス14点が見込めたわけで、
そうすると他の科目はプラス1~2点取るだけで
合格基準点に達することができるという計算になる。
まぁそんなに簡単にはいかないだろうけれど、
今の自分にとっては、法規が一番手っ取り早く点数を伸ばせる手段だと思うので
そこを重点的に取り組んでいるところだ。


ちなみに昨年は、買った法令集に付属でついてきた
アンダーラインの引き方マニュアルに従って、
結構長い時間を費やして法令集の線引きをしたけれど、
過去問に出てくるような問題を解くときに
関連条文を見つけやすくなったというだけで
新しく出された問題に対しては改めて条文を読み直さなければならず
試験中の短時間の中で初めて読んだ条文をいきなりすぐに読み解くことなんかはできず
結局時間が足りなくなって答えを埋めきることができなかった。

じゃあどうすればいいかというと
やっぱり自分で一つ一つの条文について
しっかり意味や関連を考えながら読み込んで、
自分で意味を理解しながら線引きをしていかなければならないと思う。
その引かれた線を見ただけで、その近辺の条文の言わんとしてることが
思い出せるような状態まで持っていくことができれば、
法規で満点とることも夢ではなくなるのではないかと思う。

ってことで、長い道のりにはなると思うけれど
とりあえず3月いっぱいくらいまでは他の勉強と閉庫しながら
地道に法令集を読み解いていきたいと思う。

建築基準法講習会

今日は上司の配慮もあり
業務の一環として建築士会主催による
建築基準法講習会に出席してきた。

内容は
①建築確認手続きの運用改善
②用途変更
③既存不適格建築物の規制緩和
などについて。

役所の建築指導課等の人達による
実際に確認申請を業務でやってる建築士の人達を対象とした内容で
受験中の自分にとってはかなり細かく理解しづらい講義だったけど、
実務で必要な知識のレベルを身を持って体感できたのは
いい収穫だったと思う。


確認申請は耐震偽装問題に対する法改正により
申請数が大幅に減ってしまい
経済に悪影響が出かねない(建物の建て控えなど)ことから
申請者の負担を軽減すべく
申請手続きの運用改善を進めている最中らしい。

単純に建築の勉強するだけじゃなく
そういった社会的背景もわかるようになれば
建築士への道も少しは近づくのかな。

2012年1月11日水曜日

光の単位

光の単位は似た名前のものが多くて
何度覚えてもすぐこんがらがってしまう。

光束    [lm = cd・sr] 点光源から放射される光の明るさを表す物理量 
        (ルーメン)

光束発散度 [rlx = lm/m2]  面光源から放射される単位面積あたりの光束の量
        (ラドルクス)

照度    [lx = lm/m2]  物体に照射された単位面積あたりの光束の量
       (ルクス)

※光束発散度と単位は同じ。光束発散度は光源、照度は照らされた物体に対する量を表す。


光度    [cd = lm/sr]  点光源から放射される単位方位角あたりの光束の量
       (カンデラ)

輝度    [cd/m2]     面光源から放射された単位方位角当たりの光束の量
       (カンデラ毎平方メートル)


光束と光度の単位に出てくるsr(ステラジアン)とは
球の中心を頂点として、球面上でその球の半径の2乗の面積を切り取る錐体に
含まれる立体角のことらしい。

それがわかると光束と光度の関係もなんとなくわかるようなわからないような。
面積の角度版みたいなものだろう。

2012年1月10日火曜日

全日日射量の年変動

一日の日射量を積算したものを全日日射量というのだけど
東西南北の鉛直面と水平面の、夏至と冬至の全日日射量の
大小関係を問う問題が、これは建築設備士の問題にもよく出てきてて
覚えようとしてもなかなか覚えられないのでもう一度整理しておく。

●夏至・・・南鉛直面<東西鉛直面<水平面
 南面は日当たりが良いと思いがちだけれど
 夏至は昼の太陽高度が高くてあまり日が入らず東西面の方が大きい。

●冬至・・・東西鉛直面<水平面<南鉛直面
 冬至の日は太陽高度が低いので、水平面よりも南鉛直面の方が大きい。

ここまでは理屈考えればわかるのだけど、次の比較が難しい。

●冬至の東西鉛直面<夏至の南鉛直面<冬至の水平面<夏至の東西鉛直面
夏は日が長いので、夏至の東西鉛直面は冬至の水平面より大きく、
逆に太陽高度が高いから、夏至の南鉛直面は冬至の水平面より小さい。
とはいえ冬は日が短いので、夏至の南鉛直面は冬至の東西面よりは大きい。

ちなみに夏至と冬至を合わせて大きい順に並べると
1.夏至の水平面
2.冬至の南面
3.夏至の東西面
4.冬至の水平面
5.夏至の南面
6.冬至の東西面
7.夏至の北面
8.冬至の北面

ちなみに上記はすべて北緯35度の場合。

2012年1月8日日曜日

『建築審査会』

前のブログで書いた通り、『建築審査会』とは
都道府県と建築主事を置く市町村に設置される機関で、
特定行政庁が行う建築許可に対する同意や、
不服申し立てに対する決済を行うところ。

特定行政庁が建築許可を行う場合に
『建築審査会』の同意を必要とする事項を整理する。

<許可>
法43条 接道規定(敷地は道路に2m以上接しなければならない)の緩和
法44条 道路内の建築制限の解除(公衆便所、巡査派出所、公共用歩廊)
※道路内であっても、地盤面下や特定高架道路の上空・路面下に設ける
建築物は同意不要
法47条 壁面線による建築制限の解除
法48条 用途地域内の建築制限の緩和(公聴会要)
法52条 計画道路又は壁面線がある場合の容積制限の緩和
法53条 壁面線がある場合又は公園等内の建ぺい率の緩和
法53条の2 公衆便所・巡査派出所又は周囲に公園等がある場合の最低限度敷地面積の緩和
法55条 第一種・第二種低層住専内の高さの限度超過
法56条 対象区域内の日影による高さの制限の緩和
法59条 高度利用地区内の高さ制限の超過
法59条の2 敷地内に広い空き地を有する建築物の容積率・高さの限度超過
法68条の3 再開発等促進区等の敷地内に有効な空地が確保されている場合の高さ制限超過
法68条の7 予定道路を道路とみなす場合

<指定>
法3条 保存建築物の指定
法42条 1.8m未満の道の指定
法46条 壁面線の指定(公聴会要)
法68条の7 予定道路の指定(公聴会要)

<認定>
法3条 文化財・保存建築物であった物の復元 


なお、建築許可が必要な事項で建築審査会の同意によらないものは

法51条 卸売市場等の位置
→都道府県都市計画審議会の議を経て許可

法85条 応急仮設建築物の建築
→2年以内の期限の範囲内で許可
一般仮設建築物
→1年以内の期限の範囲内で許可

『特定行政庁』と『建築主事』

建築手続の提出先に関する問題で
『都道府県知事』
『建築主事』
『特定行政庁』
『指定確認検査機関』
の正誤問題が良く出されるのだけど
それぞれの違いをよく分かっていなかったので整理してみる。

『都道府県知事』
読んで字のごとし。
「建築工事届」や「除去届」の提出先はここ。

『建築主事』
建築確認を行うために地方公共団体に設置される公務員。
人口25万人以上の市に必置
人口25万人未満の市・町村は置くことができるが、都道府県知事の同意要
建築主事を置かない市町村の建築確認を行うために、都道府県にも必置
建築基準適合判定資格者で国交省登録者の中から都道府県知事が任命
「確認申請(法6条)」「完了検査(法7条)」
「中間検査(法7条の3)」はここか『指定確認検査機関』
「仮使用承認申請(法7条の6)」は、確認申請受理後はここ。

『特定行政庁』
建築主事を置く地方公共団体の長。
「定期報告書(法15条)」「各種許可申請(法48条など)」
「仮使用承認申請(確認申請受理前)」はここ。

『指定確認検査機関』
建築確認や検査を行う機関として国交省大臣や都道府県知事から指定された機関。
具体的には「一般財団法人日本建築センター」「日本ERI株式会社」など。


ちなみに上記と似たような機関に『建築審査会』というのがある。
ここは都道府県と建築主事を置く市町村に設置される機関で、
特定行政庁が行う建築許可に対する同意や、
不服申し立てに対する決済を行う。

法令集

法規の勉強は、2012年版の「法規のウラ指導」が出てからと考えていたけれど、
法令集はもう発売になっているし、他の参考書を使った勉強にも使えるからということで
今日買ってきた。

今年購入したのは総合資格学院から出ている
建築関係法令集(平成24年版 法令編)

昨年はとり法規の勉強の仕方がまったくわからない状態から始めたので
とりあえず横書きの方が使いやすそうだというのと、
最初からインデックスやアンダーラインの引き方がついてた
井上建築関係法令集(平成23年度版)」を使用したのだけど、
今年はやはりもう少し多きほうが使いやすそうってこともあり
総合資格学院の法令集を使ってみることにした。

去年の経験から、ライン引きはマニュアルに従って引くよりも
実際に問題を解いて自分が必要だと思うところに引くほうが
ラインの意味から考えて引くことになるので身に付きやすいと思い
マニュアルには頼らないつもり。
「法規のウラ指導」は昨年版を見てみても
単色刷りで見づらいし、いまいちやる気を起こさせてくれないので
実際に使うかどうかは発売されるまでもう少し検討してみる。
それまでは、今使ってる「学科別重要事項集」の重要事項を
実際に法令集を使いながらチェックしていきたいと思う。

2012年1月6日金曜日

進捗状況(11月~)

「構造設計のツボ」を一通りやった後、
次は法規をやらねばと思ったのだけど
2012年版の法令集や問題集が出るのはまだ先だったので
とりあえず全体を俯瞰できる参考書はないかと本屋に行き、
一級建築士試験学科別重要事項集」という参考書に出会った。

2003年発行と少し古いのが気がかりだったけれど
(計画と環境・設備が分かれてない)
全体的によくまとめられていそうだったので購入。

復習のつもりで構造をさらっと読み流して
引き続き施工もザッと読み流したところで今日に至ってます。

問題のない参考書だと、解く時間が必要ないので
すぐ次に進めるのが利点。
かなりざっくりではあるけれど
重要な公式や図表がたくさんのっているので
全体を俯瞰するという意味ではいい参考書になるのではないかと思う。

今後の予定は法規と計画を1月中に読み流し、
2月から法令集作りと構造の問題集に取りかかる予定。

進捗状況(試験終了~11月)

昨年の学科試験は7月24日にあり
それから9月6日の結果発表までの期間は
試験問題を復習する程度で、
もう一度独学で行くか資格学校に通うか検討していました。

ただ、最初からたぶん結果は出ていて
小さい子供を2人抱えた状況で毎週学校に通うのは
家計的にも家族(嫁さん)的にも負担が大きすぎるので現実的ではなく、
そもそも自分自身がそういう塾的なものが苦手なこともあり、
むしろどうすれば独学で合格できるかという道を探していた期間でした。

そして、過去問だけではだめだという反省から
独学の友となりうる参考書をいろいろと探しました。

そして最初に手をつけたのが
一級建築士試験構造設計のツボ
昨年の試験で致命的だったのが構造・法規・施工で(ほぼ全部だけど)
特に構造は過去問の答えばかり覚えて根本を理解してないことが多かったので
一からやり直すつもりでこの本を手に取りました。

ちなみに、兄弟本として
一級建築士試験構造力学のツボ
っという参考書もあるのだけど
こちらは構造の30問中7問しか出ない計算問題対策の本で
力学の計算問題は過去問をやりこめばできると判断してパス。

家では子供が寝た後くらいしか勉強できない上に
子供がなかなか寝てくれないので
勉強時間の中心は朝の始業前。
社宅から職場までは徒歩15分と恵まれているので
少し早めに出社して勉強時間に充てている。

9月末頃から毎日少しずつ進めて
11月末頃に終了し、一通り理解を深めることができた。→つづく

自己分析

アウトプット作業に入る前に
まず自分の今の立場を確認しておく。

まず学歴からいくと
高校は普通科
大学と大学院も環境系の学科を専攻して卒業し
一応大卒+実務2年で受験資格はもらえた。

実務経験は
給排水衛生設備の施工管理を約3年
水処理設備設計・施工管理を約3年
職を変えて今は建築工事の設計・工事監理1年目。

主な保有資格は
○給水装置工事主任技術者
○消防設備士(甲種1類)
○一級管工事施工管理技士
○建築設備士
で、いずれも前職の時に取得した。

建築士の受験歴は
昨年の初めて受験し、結果は
 Ⅰ計画    15/20(75%) ※合格基準点 11/20(55%)
 Ⅱ環境・設備 12/20(60%) ※合格基準点 11/20(55%)
 Ⅲ法規    16/30(53.3%) ※合格基準点 16/30(53.3%)
 Ⅳ構造    16/30(53.3%) ※合格基準点 16/30(53.3%)
 Ⅴ施工    11/25(44%) ※合格基準点 13/25(52%)
 合 計    70/125(56%) ※合格基準点 87/125(69.6%)
建設業界に勤めてはいたものの
やはり設備と建築では必要とされる知識も違っていて
これまでの資格試験勉強を考慮しても
法規・構造・施工に関してはほぼ0からのスタートで
昨年1月頃から5年分の過去問を中心に勉強してこの程度だった。

自己評価としては、
過去に受験した他の資格試験だと
実務で使っていた知識が多かったこともあり
過去5年分程度の過去問をマスターすれば合格できていたので
それくらいのレベルまでは持って行けてたつもりだったけれど
やはり建築の基礎知識が足りなすぎたので
客観的に見たら当然の結果だったかなと思う。

ただ、建築士は現職では必須の資格であり
去年の結果が出てからすぐに気持ちを切り替えて
今年の受験に向けて少しずつ準備を進めてきた。
追って、今までの進捗状況を更新したいと思う。

はじめに

このブログを立ち上げた目的は
一級建築士受験勉強のための
モチベーションの維持とアウトプットの場を設けるため。

一級建築士の受験勉強の何が難しいかと言えば
やはり範囲が広く、専門用語も多いため
とにかく覚えなければならないことがたくさんある。

学科試験は
Ⅰ計画 Ⅱ環境・設備 Ⅲ法規 Ⅳ構造 Ⅴ施工
の5つの分野に分かれているけれど
それぞれにボリュームがあるので
一度勉強して理解したことでも
一巡してもう一度戻ってきたときには忘れてしまっていることもしばしば。

それ故に常に全体を俯瞰しながら
体系的に勉強していくことが大切だとよく言われる。
そして、知識を確実に定着させるためには
定期的な復習はもちろん、
インプットと平行してアウトプットをすることもやはり必要だと思う。

今まで受験した他の資格試験では
アウトプットは過去問を繰り返し解くことで大体事足りたのだけど
一級建築士となるとそれでは広く薄くなりすぎて定着しづらい。
かといって手書きのノートを作ったりしているような悠長な時間は無い。
というわけで、気軽に書き込めて振り返られる
ブログという手段をとってみることにした。

今年の学科試験まではあと6ヶ月ちょい。
どの程度の頻度で、どのような内容にするかは
書きながら考えていこうと思う。
もし日記が途絶えても、勉強だけは途絶えないように・・・