2012年2月5日日曜日

構造・計算⑤-1 応力度

底部で固定された矩形断面材の頂部に
垂直荷重P水平荷重Qが作用するときの
その部材の底部に生じる垂直応力度分布が示され
そのときのPとQの大きさを求める問題。

垂直荷重と水平荷重を受ける場合の応力度σ
垂直荷重による垂直応力度σn水平荷重による曲げ応力度σmの合計で

 σ=σn±σm

で表される。

ここで、σnは底面全体に等分布で働くのに対し
σmはQの方向により底面を押す側と底面を引っ張る側が生じ
その大きさは材軸を中心として左右対称となる。

この性質と、与えられた垂直応力度分布を見比べて
σnとσmの大小関係を考える。

普通に考えて解ける問題しか出ないので、
たいてい底面を引っ張る側でσ=0となっていて

 σn=σm

ということがわかり、
底面を押す側でσ=σ(書き方が変だけど)となっていて

 σn=σm=σ/2 ・・・①

であるということがわかる。

あとは部材の断面寸法が与えられるので、
断面積A断面係数Zを算出し

 σn=N/A=P/A             ・・・②

 σm=M/Z=Ql/Z (l:部材の高さ) ・・・③

となり、①、②、③よりPとQの値を算出することができる


なお、長方形の断面係数・・・Z=B・D^2/6
は覚えておかなえればならないけれど
最悪数値が曖昧になってしまったら、
断面二次モーメントIxをX軸から最遠端までの距離で割った値なので

 Z=(B・D^3/12)÷(D/2)=B・D^2/6

で算出できる。

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