2012年1月27日金曜日

ガラスの種類

去年も過去問等をやっててよく出てくる「ガラスの種類」に関する問題。
「網入りガラス」と「強化ガラス」はどっちが強いのかとか
「合わせガラス」と「複層ガラス」はどう違うのかとか
名前だけ見ると似ていてとてもわかりづらいので
それぞれのガラスの特徴と目的を一度整理しておく。


網入りガラス
  防火用。
  火災で破損しても中に封入されている網により破損を支え
  開口部からの延焼を防ぐ。

強化ガラス
  人が衝突しても割れにくい。
  割れても破片が粒状とになるので怪我をしにくい。
  工具等を使えば簡単に割れるので、防犯には向かない。

耐熱強化ガラス
  網入りガラスと強化ガラスの特徴を合わせたガラス。

合わせガラス
  2枚の板ガラスの間に強靱で柔軟なフィルムをはさんで接着したガラス。
  地震や衝撃で割れても飛び散らないので、学校や公共施設向け。
  穴をあけづらいので、防犯効果もある。

複層ガラス
  2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入して、断熱性を向上させたガラス。

熱線吸収ガラス
  ガラス原料に金属を加え、熱吸収効果を高めたガラス。
  日射を30~40%吸収し、冷房効果を高める。
  直射日光を適度に和らげ、眩しさを抑える効果もある。

熱線反射ガラス
  ガラス表面に極薄の金属膜をコーティングしたガラス。
  適度な遮光性能を備え、眩しさや日射による室温上昇をコントロールし
  明るさを保ちながら、快適な室内環境をつくる。

Low-Eガラス
  ガラス表面に特殊金属膜をコーティングしたガラス。
  複層ガラスの室外側内面に使用すると外の熱が内に伝わりにくく(遮熱)
  複層ガラスの室内側外面に使用すると内の熱が外に伝わりにくい(断熱)
  一般に、夕日の暑さが厳しい西面は遮熱仕様として夏の冷房負荷を抑え、
  日当たりのよい南面は断熱仕様にして冬の暖房負荷を抑えるのが効果的。

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