計画の試験で出る積算関係の問題は
ほぼ「建築数量積算基準」から出るのだけど
それ自体そんなにボリュームのあるものでもないし
出るところは大体決まっている(と思われる)ので
出そうなところをざっとまとめてみた。
1.総 則
・設計数量 設計図書に表示されている個数や、設計寸法から求めた正味の数量
・計画数量 設計図書に表示されていない施工計画に基づいた数量。仮設や土工の数量
・所要数量 定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない消耗を含んだ数量
2.仮 設
・共通仮設 複数の工事種目に共通して使用する仮設
・直接仮設 各工事種目ごとの複数の工事科目に共通して使用する仮設
・専用仮設 各工事種目毎の工事科目で単独に使用する仮設
・外部足場 構築物等の外壁面から1.0mの位置を標準とする。
3.土工・地業(じぎょう)
・土工 根切り、埋戻し、山留め、排水 原則として計画数量とする。
・根切り
余幅 作業上のゆとり幅に、土質と根切り深さと応ずる係数を乗じた法幅
山留め壁と躯体間の余幅は1.0mを標準とする。
ゆとり幅 0.5mを標準とし、土間・犬走り等は0.1mを標準とする。
杭の余長等による根切り量の減少はないものとする。
・鉄筋 山留め壁及び杭に用いる鉄筋の所要数量は、設計数量に対し3%増を標準とする。
4.躯体
・コンクリート
鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除はないものとする。
鉄骨によるコンクリートの欠除は、鉄骨の設計数量の7.5tを1.0m3として換算した体積とする。
窓、出入口等の開口部によるコンクリートの欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする。
・型枠
梁と床板、基礎梁等と底盤、同一幅の柱と梁等、壁式構造における壁と床盤以外の
接合部の面積が1.0m2以下のか所の型枠の欠除はないものとする。
窓、出入口等の開口部による型枠の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする。
・鉄筋
基礎ベース、柱、梁、床板、壁等の先端で止まる鉄筋で、径13mm以下の鉄筋については
フックはないものとする。
フープ筋、スターラップ、幅止筋は、フックはないものとする。
重ね継手又は圧接継手は、径13mm以下は6.0m毎、径16mm以上は7.0m毎に継手があるもの
として継手か所数を求める。径の異なる鉄筋の重ね継手は小径による継手とする。
窓、出入口等の開口部による鉄筋の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする
躯体の鉄筋の所要数量を求めるときは、設計数量の4%の割増を標準とする。
・鉄骨
溶接は原則として種類に区分し、溶接断面形状ごとに長さを求め、すみ肉溶接脚長6mmに
換算した延べ長さを数量とする。
ボルト孔、開先加工、スカラップ及び柱、梁等の接続部のクリアランス等による鋼材の
欠除は、原則としてないものとする。
1か所あたり0.1m2以下のダクト孔等による欠除も、原則としてないものとする。
鉄骨材料について所要数量を求めるときは、設計数量に次の割増しをすることを標準とする。
型鋼、鋼管及び平鋼 5%
広幅平鋼及び鋼板(切板) 3%
ボルト類 4%
アンカーボルト類 0%
デッキプレート 5%
柱・梁の接合部の板厚の差等が1mmを超える隙間は、フィラープレートが入るものとして
計測・計算する。
耐火被服材の各部分の取合いによる欠除、機具類による欠除等で、1か所あたり0.5m2以下
の場合は、原則として欠除がないものとする。
5.仕上げ
・間仕切下地、主仕上
建具等の開口部の面積が1か所あたり0.5m2以下のときは、開口部による間仕切下地
主仕上の欠除は、原則としてないものとする。
石材による主仕上の計測・計算に当たっては、上記にかかわらず、開口部の面積が
1か所あたり0.1m2以下のときは、その主仕上の欠除は、原則としてないものとする。
木材による開口部の枠、額縁等の所要数量を求めるときは、ひき立て寸法による
設計図書の断面積と、内法寸法による長さに両端の接合等のために必要な長さとして
10%を加えた長さによる体積に、5%の割増しをした体積とする。
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