2012年1月26日木曜日

積算

計画の試験で出る積算関係の問題は
ほぼ「建築数量積算基準」から出るのだけど
それ自体そんなにボリュームのあるものでもないし
出るところは大体決まっている(と思われる)ので
出そうなところをざっとまとめてみた。


1.総 則

設計数量 設計図書に表示されている個数や、設計寸法から求めた正味の数量

計画数量 設計図書に表示されていない施工計画に基づいた数量。仮設や土工の数量

所要数量 定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない消耗を含んだ数量


2.仮 設

共通仮設 複数の工事種目に共通して使用する仮設

直接仮設 各工事種目ごとの複数の工事科目に共通して使用する仮設

専用仮設 各工事種目毎の工事科目で単独に使用する仮設

外部足場 構築物等の外壁面から1.0mの位置を標準とする。


3.土工・地業(じぎょう)

・土工   根切り、埋戻し、山留め、排水 原則として計画数量とする。

・根切り

  余幅   作業上のゆとり幅に、土質と根切り深さと応ずる係数を乗じた法幅
        山留め壁と躯体間の余幅1.0mを標準とする。

  ゆとり幅 0.5mを標準とし、土間・犬走り等0.1mを標準とする。

  杭の余長等による根切り量の減少ないものとする。

・鉄筋   山留め壁及びに用いる鉄筋の所要数量は、設計数量に対し3%増を標準とする。


4.躯体

・コンクリート

  鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除はないものとする

  鉄骨によるコンクリートの欠除は、鉄骨の設計数量の7.5tを1.0m3として換算した体積とする。

  窓、出入口等の開口部によるコンクリートの欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

・型枠

  梁と床板、基礎梁等と底盤、同一幅の柱と梁等、壁式構造における壁と床盤以外の
  接合部の面積が1.0m2以下のか所の型枠欠除はないものとする

  窓、出入口等の開口部による型枠の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

・鉄筋

  基礎ベース、柱、梁、床板、壁等の先端で止まる鉄筋で、径13mm以下の鉄筋については
  フックはないものとする

  フープ筋、スターラップ、幅止筋は、フックはないものとする

  重ね継手又は圧接継手は、径13mm以下6.0m毎径16mm以上7.0m毎継手があるもの
  として継手か所数を求める径の異なる鉄筋の重ね継手は小径による継手とする。

  窓、出入口等の開口部による鉄筋の欠除は、0.5m2以下の場合はないものとする

  躯体の鉄筋の所要数量を求めるときは、設計数量の4%の割増を標準とする。

・鉄骨

  溶接は原則として種類に区分し、溶接断面形状ごとに長さを求め、すみ肉溶接脚長6mm
  換算した延べ長さを数量とする

  ボルト孔開先加工、スカラップ及び柱、梁等の接続部のクリアランス等による鋼材の
  欠除は、原則としてないものとする

  1か所あたり0.1m2以下ダクト孔等による欠除も、原則としてないものとする

  鉄骨材料について所要数量を求めるときは、設計数量に次の割増しをすることを標準とする。

   型鋼、鋼管及び平鋼      5%


   広幅平鋼及び鋼板(切板)  3%


   ボルト類             4%


   アンカーボルト類        0%


   デッキプレート          5%

  柱・梁の接合部の板厚の差等が1mmを超える隙間は、フィラープレートが入るものとして
  計測・計算する。

  耐火被服材の各部分の取合いによる欠除、機具類による欠除等で、1か所あたり0.5m2以下
  の場合は、原則として欠除がないものとする


5.仕上げ

・間仕切下地、主仕上

  建具等の開口部の面積が1か所あたり0.5m2以下のときは、開口部による間仕切下地
  主仕上の欠除は、原則としてないものとする

  石材による主仕上の計測・計算に当たっては、上記にかかわらず、開口部の面積が
  1か所あたり0.1m2以下のときは、その主仕上の欠除は、原則としてないものとする

  木材による開口部の枠、額縁等の所要数量を求めるときは、ひき立て寸法による
  設計図書の断面積と、内法寸法による長さに両端の接合等のために必要な長さとして
  10%を加えた長さによる体積に、5%の割増しをした体積とする。

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