2012年2月9日木曜日

構造・計算⑬-1 全塑性モーメント

鉛直荷重Pおよび水平荷重Qを受ける、底部を固定された部材が
全塑性状態に達した場合の垂直応力度分布が与えられ、
その時のPとQの大きさを求める問題。

1.底面に働く曲げモーメントM軸方向力Nを求める。

2.与えられた垂直応力度分布を、
  曲げモーメントによる応力ブロック軸方向力による応力ブロックに分ける。

3.曲げモーメントによる応力ブロックより、全塑性状態のモーメントを求め、
  1で算出した曲げモーメントとの方程式よりQの大きさを求める。
  
    M = T・j = C・j = Q・h  → Q = T・j/h

  ここで、T = C = 降伏応力度σy × 引張側(圧縮側)の断面積
       j : TとCの応力中心距離

4.軸方向力による応力ブロックより全塑性状態の軸方向力を求め、
  1で算出した軸方向力との方程式よりPの大きさを求める。

    N = σy × 軸方向力を負担するブロック(H形断面のウェブ)断面積

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