2012年1月21日土曜日

工事費の構成

「工事費の構成」は
管工事施工管理技士や設備士の試験でも出てきて、
いつも何となくで答えても大体正解してたと思うけれど
どれも名前が似ていて、いざどれが何だと聞かれると
うまく説明できないので、一回ちゃんと整理してみる。


この図は右から見てくと多少理解しやすいと思う。

「直接工事費」・・・工事目的物を作るのために直接必要とされる費用
           主に材料費、労務費、機械経費等で構成される。
           各工事を行うために直接必要となる直接仮設費も含まれる。

「共通仮設費」・・・工事を行う上で必要な現場事務所、作業員詰所などの仮設建物や
           仮囲い、工事用道路などの工事用施設費、
           工事用電気や工事用給排水設備などの工事用水道光熱費など。

上記二つを合わせて「純工事費」といい、建物自体を立てるために必要な費用。
逆に言えば工事価格から「現場管理費」と「一般管理費」を除いたもの。
では「現場管理費」と「一般管理費」は何かといえば

「現場管理費」・・・簡単に言えば現場を管理する代理人等の人件費や保険料など。

「一般管理費」・・・現場代理人等の所属する会社の本支店の経費。

といえばわかりやすいだろうか。

この「現場管理費」と「純工事費」を合わせたのが「工事原価」といい
現場を完成させるのに最低限必要な費用。

「工事原価」に「一般管理費」を合わせたのが「工事価格」で
これに消費税等を加えたのが、実際に発注者が支払う「工事費」ということになる。


また、「一般管理費」と」「現場管理費」と「共通仮設費」を合わせて「共通費」といい
逆に言えば「工事原価」から「直接工事費」を除いたのが「共通費」。
「共通費」を別にすることにどんな意味があるのかは、
とりあえずよくわからないので置いておく。
請負側の利益率を考えるときに「直接工事費」と「(その他)共通費」で分けとくと
便利だからなのかな。

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