製図試験が終わってから、少し時間がたってしまったけれど
忘れないうちに書いておく。
去年1年間S学院に通って、
製図のイロハは身に付けたつもりなので
今年は個人の先生がやっている小さな教室に通い、
市販の問題で練習して試験に臨んだ。
ではさっそく試験を振り返ってみる。
会場は去年と変えて北海道経済センター。
その中で一番大きい部屋に割り当てられた。
椅子や机は去年よりもゆったりしていて、
トイレも綺麗だったし環境は良かった。
10時ちょうどに会場について、
開場待ちの人をスルーしてちゃっかり部屋に一番乗り。
外でもらったS学院とN学院の参考資料をパラパラ見たり、
自分でまとめたノートで計画の要点やエスキスを復習。
アンパンを少しかじってるうちに試験の説明が始まる。
去年は試験開始前に製図用紙をセットできた気がしたけれど、
今年は試験開始まで全部裏返して待たされた。
裏から図面の位置や敷地の広さ、計画の要点の問題数なんかを見ながら
試験開始を待つ。
自分の電波時計よりも十何秒か遅れて試験開始。
いきなり問題を読み始めたけれど
ふと我に返ってまず名前と受験番号を解答用紙に記入。
うっかり受験番号が自分の誕生日に似てて、うっかり書き間違えたけど
もう一度見直したときに気付いて直す。セ~フ。。。
ようやく問題を読み始める。
<設計条件>
湖畔に立つ美術系の大学のセミナーハウス
地域住民との交流の場となるように、発表会、講演会、ワークショップ等ができる計画とする
樹林と湖に囲まれた場所に、どれくらい住民がいるのだろうか。。
<計画にあたっての留意事項>
バリアフリー、セキュリティーに配慮
適切にゾーニング、明快な動線計画、避難に配慮
ここまではよく見るパターン
「勾配屋根の形状を活かした室内空間」
S①の課題が頭に浮かぶ。
構造はいつものパターンで耐力壁も「必要に応じて」=なくていい
設備は「適切」 消火設備も書いてるのがちょっと気になるところ
「自然採光、自然通風、日射の遮蔽に配慮」
去年やられた「自然採光+日射の遮蔽」
今回はやられまいと、すぐにルーバーと植栽による遮蔽を思い浮かべる。
しかし通風はどうしよう。。
<敷地および周辺環境>
でた、建蔽率60%。
勾配屋根は2/10以上。
ガス完備⇒プロパン不要
下水道完備⇒浄化槽不要
南が道路+湖、わざわざ「景色が良い」と書いてある。
北と東も樹林なので景色は悪くないと判断
西側が管理のイメージ。
<その他施設>
屋外テラス 80m2以上 食堂と一体的に利用
駐車場は車いす使用者用1台、サービス用1台
駐輪場10台
<要求図書>
宿泊室A,B,Cの表示はリ、ヌ、ルによる・・・?
10秒くらい思考停止。
部屋名がリ、ヌ、ル???
ちょっと深呼吸。
イロハニホヘトチリヌルヲワってことか。ふぅ~
要求質の特記事項に記載されている什器等!?
全部書けってこと?ちょっと時間かかりそう。
断面図はエントランスホールを含み、勾配屋根の形状がわかる向き
<建築物>
1500~1800m2 屋内消火栓はなし。消火は特に配慮いらない。
「セミナー室A・B・C、アトリエ、和室、エントランスホール、及び食堂は地域住民との
交流の場となるように配慮」
ここがミソかな。
そして要求質はアトリエとアトリエ準備室以外みんな適宜。
彰国社の問題がここで初めて役に立つ。
目の付け所が違うのはいいのかも。
アトリエが無柱空間で天井5m、10m×10m以上のスペース。
2階まで突き抜けて陸屋根として上に設備機器乗せるイメージ。
そこに行く階段が必要。
宿泊室はバルコニー有。
人数ごとの面積は練習済みだけど、談話コーナーが邪魔くさい。
浴室5人って少ないけれど、眺望に配慮ならやっぱ1スパンずつ取りたい。
エントランスホールに吹き抜け、ラウンジ、展示
ここが特に重要そう。
食堂は30人だけど、屋外テラスと一体的に使用だし、
それなりに充実したスペースにしたい。
※この時点で「明るく開放的な空間」を読み流してしまい
食堂をぜったい南に持っていくという考えは生まれなかった。
良いか悪いか別にして、そのおかげもありエスキスはすんなりはまった。
とりあえず面積出し。
廊下係数1.4として、
研修部門550m2
宿泊部門590m2
共用部門300m2
管理部門140m2
合 計 1580m2
宿泊だけ2階にしたら1階は990m2
建ぺい率の限度は1050m2
普通に収まりそうなのでこれで走る。
スパンは東西のコマ数がとれる6×7とすると、
合計面積で42コマ
1階はmaxで24コマ(7×3+3)
2階は残りで18コマ(7×2+4)
管理は西側にしたので研修を東。
食堂はエントランスホール正面の北側、
隣接して西側に厨房を設け管理部門とつなげる。
厨房の外にテラスを設けるには最低5mは必要。
そのボリュームで建物を配置すると
アトリエを出っ張らしたらちょうど空きは2m。
これでいけそう。
2階は北側に宿泊室を並べる。
一番西は管理階段が近いので講師用。
そのとなりは和室にすると残り4スパンで6部屋。
間口を4mずつとればちょうど6部屋。
宿泊室配置完了。
眺望のよい南に向けて、男女1スパンずつ風呂。
共用階段、EVは全部南北スパンの中央に、向かい合わせ配置。
吹き抜けは風除室の横に置いて展示スペースも兼ねた開放的な空間とする。
ただし展示による直射日光の遮蔽にも配慮しなきゃいけないので
ルーバーと植栽を頭からなくさないようにする。
研修部門と管理部門を適当に配置して、要求室は一通り収まる。
PS,DS、EPSの位置をチェックしてとりあえずエスキスは終了。
ここまで1時間10分くらいでできてしまった。
こんなんでいいのかなと思いつつ、記述が面倒そうなのでじっくり取り組むことにする。
続きはまた後日
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